2026.05.15 独自調査

M&A仲介コンサルタントの「年収2,000万超」と「高い手数料」——有報・IRデータで2つの疑惑を順に検証する

ガラス張りのコーポレートオフィスに有価証券報告書と金のトロフィーと多数の小さなカップが並ぶ編集写真、少数の高収益者と多数の一般社員の格差を象徴

📺 動画でも解説しています(日本橋M&Aラボ)

M&A仲介の年収2,000万超——ズルいのか、搾取なのか、有報で検証する

日本橋M&Aラボ ハブページYouTube チャンネル

M&A仲介の「闇」と呼ばれる2つの疑惑——年収2,000万超は本当か手数料は売り手を泣かせているのか。業界現役・OBが口を閉ざすなか、有価証券報告書が答えを持っていた。

この記事のポイント(3分で読める要約)

M&A仲介大手2社の有価証券報告書とIR資料を用いて、「年収2,000万超は本当か」「手数料は売り手から吹っかけているのでは」の2つの疑惑を順に検証しました。いずれも数字の整合性は確認できます。ただし株式譲渡価格が5億円を下回ると、最低手数料(片側約2,500万円)の影響で実質手数料率が構造的に上昇します。M&A仲介を検討する前に、まず自社の株式価値の目線を持っておくことが重要です。

  • 大手A社の平均年収2,277万円は、IRから逆算したインセンティブ試算値と誤差5%以内で一致。大手B社(在籍1年超1,631万円)もほぼ完全一致。数字は有報・IRで整合しています
  • 実質手数料率は両社ともおおむね9〜10%前後。標準レーマン方式(5億円超で10%未満)が適用される案件規模を主体に引き受けている実態と整合しており、「吹っかけ」は確認されません
  • 株式譲渡価格5億円未満では最低手数料(片側約2,500万円)が発動し、実質手数料率が急上昇します。3億円の案件では両取り合計で約16.7%になります。まず自社の企業価値概算を把握することが第一歩です

業界に向けられた2つの疑惑

30代前半で年収1億ってやっぱM&A業界って夢ありますよね

大手M&A仲介会社の元取締役がYouTubeでそう語った。最高年収を問われ、「ぶっちゃけ1億ジャスト」と明かした。しかもこの元取締役は、別の事実も告白している——在籍中、「決まってもない案件を前倒しで計上する」不正が「結構大規模に」行われていたと。

転職サイトには「2年目で年収1億」のコピーが躍る。SNSには「同期が3年目で億プレイヤーに」の体験談があふれる。一方、業界を少し調べれば別の声も出てくる。「平均年収1,500万超えは上位30%だけ」「初年度は成約ゼロで基本給のみ」「月80〜90時間残業でメンタル崩壊」——。夢の職場か、地獄の営業か。

業界経験者もYouTubeで赤裸々に語っている。「結論としては激務ですね。業界としてやっぱガツガツ働いてガツガツ稼ぎたい、そういう気持ちである方がたくさんいる業界。楽して稼ぎたいみたいなのはちょっと違う」(M&A仲介業界は激務なのか?)。「見えない暗闇の中でひたすらに走っていかないといけない。最初の半年〜1年は成果が出る気がしなくなる。2年半ぐらいは辛いよ、もう絶対すぐ稼げるようになりますという気持ちでは本当に入らない方がいい」(正直、M&A仲介入って辛かったこと、あります)。「年間売上で2億とか3億とかあげる人いるじゃないですか。それは無理じゃねって自分で思って辞めました」(M&A仲介を辞めたくなる瞬間)。

本当のところはどうなのか。

そしてもう一つ。もし年収数千万が実態なら、その原資はどこから来るのか。売り手・買い手から受け取る手数料が原資だとすれば——売り手に吹っかけているのではないか、という疑念は自然に生まれる。

この2つの疑惑を、今回は有価証券報告書(有報)とIR資料という一次データで正面から検証する。

疑惑①を検証——「年収2,000万超は本当か」

M&A仲介は高給のために、売り手を泣かせて高い金を得ている……。本当でしょうか。今日は公的な数字から検証してみたいと思います。

有報が示す数字を確認する

まず一次データを確認しましょう。上場するM&A仲介大手2社がEDINET経由で開示している有価証券報告書の「従業員の状況」欄から、以下のデータが読み取れます。

指標大手A社
(東証プライム)
大手B社
(東証プライム)
有報開示の平均年収2,277万円1,631万円
(在籍1年超ベース)
単体(提出会社)従業員数244人約330〜440人
(開示幅あり)
うちコンサルタント部門187人
平均年齢32.2歳
平均勤続年数3.09年
連結売上(FY2024)191億円約166億円
連結営業利益率33.3%
(単体37.6%)

A社の平均年収2,277万円は、管理部門を含む全244人の加重平均です。B社の1,631万円は「在籍1年超」という条件が付いており、新入社員が多い分母を意図的に除外しています——この点については後述します。

IRからインセンティブを逆算する

有報の数字が「作られた数字」でないか確認するため、IRデータから年収をボトムアップで逆算してみます。

A社の逆算:

A社のコンサルタント部門人員は187人(有報開示)、連結売上は191億円です。売上の大半はコンサルタント部門が生み出すと仮定すると、1人当たり売上は約1.02億円(191億÷187人)になります。

M&A仲介業界でコンサルタントに支払われるインセンティブ率(売上に対する割合)は、公開されている決算説明資料や業界情報から15〜20%程度とみられています。これを適用すると:

有報開示2,277万円との誤差は中央値で約0.6%。IRから積み上げた試算値と有報開示がほぼ完全に一致しています。

B社の逆算:

B社はIR開示資料で成約件数234件(FY2024年9月期)を公表しています。売上166億÷234件=件あたり両取り手数料約7,100万円。B社は有報上コンサルタント部門の人員を独立開示していません。A社のコンサルタント比率(244人中187人、約77%)をB社の開示従業員数(330〜440人)に準用すると約250〜340人(中央値約295人)と推定されます。中央値295人ベースの1人あたり売上は約5,600万円、インセンティブ20%+基本給500万円で試算すると約1,620万円——在籍1年超ベースの有報1,631万円と誤差1%未満で一致します。

検証結果——「年収2,000万超」は数字として整合する

IR逆算と有報開示の照合から、A社・B社ともに開示数字に大きな矛盾は見当たりません。「高年収は事実か」という問いに対する答えは、データの範囲では「はい」です。転職サイトが謳う「業界の高年収」は、少なくとも有報・IRの数字と整合しています。

なぜ転職口コミと有報で数字が違うのか

なお、転職口コミサイト(OpenWork)では、A社コンサルタントの年収として3,000万円超という集計値も流通しています。有報の2,277万円との乖離は、口コミバイアスで説明できます——口コミを書く動機が高いのは高年収を達成した層であり、成約ゼロで離職した層は投稿しません。また転職口コミは「コンサルタント職」限定の自己申告であり、有報は管理部門を含む全従業員の加重平均です。両者の乖離は構造的なもので、どちらが「正しい」というわけではありません。

見落とせない2つの補足

ただし、この「平均2,000万超」という数字には2つの重要な補足があります。

補足①:代表報酬による上方歪み

A社の代表取締役報酬は1人で12.64億円(FY2024)。これは従業員平均年収2,277万円の55倍に相当します。代表報酬は有報の「役員報酬」として開示され、「従業員の平均年収」には算入されませんが、会社全体の収益配分の偏りを示す数字として参照しておく価値があります。なお、転職口コミに見られる「基本給月70万円+賞与9,000万円=年収1億円」という事例も実在するとみられますが、これはインセンティブ青天井の構造が生み出す最上位層の実例であり、全体の1〜5%程度と推定されます。

補足②:生存バイアス——「在籍1年超」という条件の意味

B社が平均年収に「在籍1年超」という条件を付けていることは、見落とせないポイントです。M&A仲介業界では成約ゼロのまま1年以内に離職するコンサルタントが相当数存在するとみられています。B社自身が「在籍2年超」の平均年収として2,894万円(同社1年超ベース1,631万円の1.77倍)を別途開示していることからも、1〜2年で脱落する層を除外するほど数字が変わる構造がわかります。

業界内部から見た年収構造についても証言は一致している。「1年目はインセンティブがないので研修みたいな観点。2年半ぐらい経って、ある程度数字の組み立てができるようになるタイミング」(正直、M&A仲介入って辛かったこと)。「ベース年収が例えば300万台とか500万前半台ような形であれば残念ながらそこの年収にとまってしまう」(給与体系を実際に計算してみた)。逆に成果が出れば「2年目の中央値年収が3,000万とか4,000万という会社もある。もう全てインセンティブなので成果を出した対価として受けているので非常にフェア」(M&A仲介1年目の実態)という青天井の構造がある。

要するに、「2,000万超」は業界で生き残った人たちの平均年収です。入口の全員平均ではありません。

疑惑②を検証——「手数料は吹っかけているのか」

M&A手数料の仕組み——レーマン方式とは

M&A仲介の手数料は「レーマン方式」と呼ばれる累進逓減型の算式が業界標準です。株式譲渡価格が大きくなるほど適用される料率が下がる仕組みで、国内の中小M&Aでは以下の料率が主流です(中小企業M&Aガイドライン第3版参照)。

株式譲渡価格の段階適用料率累計手数料(片側)
5億円以下の部分5%最大2,500万円
5億円超〜10億円以下の部分4%最大4,500万円
10億円超〜50億円以下の部分3%最大16,500万円
50億円超〜100億円以下の部分2%最大26,500万円
100億円超の部分1%以降1%加算

M&A仲介は売り手・買い手の双方から手数料を受け取る「両手仲介」が主流のため、売り手から受け取る手数料と買い手から受け取る手数料を合算した「両取り手数料」が実際の収入になります。

実効手数料率をIRから計算する

「実効手数料率」とは、実際に受け取った手数料を案件規模で割った数字です。レーマン方式の料率表がそのまま適用されているかどうかをこの数字で確認します。

A社(大手A社):
IRBankの業績データ決算短信から、連結売上191.7億円(FY2024年9月期)。IR資料等から推定される年間成約件数は約220件(推計)で、件あたり両取り手数料は約8,700万円(191億÷220件)になります。片側4,350万円をレーマン方式で逆算すると対応案件規模は約9.6億円。主戦場は株式譲渡価格9〜11億円前後の中規模案件と推計されます。実効手数料率は約8.7〜9.3%(9.6億円で9.1%、10億円で8.7%)。

B社(大手B社):
売上約166億円(決算情報)÷IR資料記載の成約件数234件(FY2024年9月期、推計)=件あたり両取り手数料約7,100万円。片側3,550万円をレーマン逆算すると対応案件規模は約7.6億円。主戦場は7〜8億円前後と推定されます。実効手数料率は約9.1〜9.3%(7.6億円で9.3%、8億円で8.9%)。

※B社成約件数・売上はIR資料開示ベースの推計値。実効手数料率は「件あたり推計手数料÷推計案件規模」で算出。A社成約件数220件も推計。

検証結果——「吹っかけ」は確認されない

両社とも実効手数料率はおおむね9%前後(8.7〜9.3%)に収まっています。標準レーマン方式で試算すると、株式譲渡価格が5億円超の案件では手数料率が10%を下回るのが標準的な設計です。両社の実績値がこの水準と一致している事実は、「標準的な規模の案件にレーマン方式を適用している」という実態と整合的です。

「手数料を吹っかけている」という疑惑については、現時点で有報・IR数字から裏付けることはできません。むしろ標準レーマンの適用が確認されます。

ただし、ここに落とし穴があります。

ただし、5億円未満の案件では構造が変わる

最低手数料とは何か

M&A仲介の手数料体系には、レーマン方式に加えて「最低手数料」が設定されています。案件規模が小さく、レーマン計算値が最低手数料を下回った場合は、最低手数料が優先適用される仕組みです。

大手仲介2社の最低手数料は、一般的に片側2,500万円前後(両取りで5,000万円前後)と公表・推定されています。

では、どの案件規模からこの最低手数料が発動するか。レーマン方式の5億円以下5%の計算に当てはめると、5億円ちょうどでレーマン計算値(片側2,500万円)が最低手数料に一致します。つまり株式譲渡価格5億円未満の案件では最低手数料が発動し、レーマン計算値よりも高い手数料が請求されることになります。

計算例——3億円・5億円・7億円の案件

株式譲渡価格レーマン計算値
(片側)
大手最低手数料
(片側)
実際の請求
(両取り合計)
実効手数料率
3億円1,500万円2,500万円5,000万円16.7%
5億円2,500万円2,500万円5,000万円10.0%
7億円3,300万円(発動せず)6,600万円9.4%
10億円4,500万円(発動せず)9,000万円9.0%

※大手最低手数料は一般的な水準として片側2,500万円を使用。実際の各社設定は契約前確認が必要です。7億円のレーマン計算:5億×5%+2億×4%=3,300万円。

この問題を解説するYouTube動画でも同様の指摘がある。「売却額が5,000万円の場合、5億円以下の部分なので5%なんですけれども、最低手数料2,000万円というところが採用されれば非常に負担が大きくなってしまう。事業承継を諦めざるを得ない経営者も出てきてしまうというのが現状」(不動産M&Aが急増中!仲介手数料の闇)。最低手数料の問題は、業界内部からも認識されている構造的な課題です。

この計算は絵空事ではありません。業界関係者の発言(参考:M&A手数料相場解説)でも「2億円の案件で手数料率25%」「3億円の案件で17%」という水準が実例として挙げられており、今回の試算と整合しています。

この表が示すことは明確です。株式譲渡価格が5億円を下回ると、最低手数料が発動して実効手数料率が上昇します。3億円の案件では手数料率が16.7%——これはレーマン方式本来の想定(5億以下5%)の3倍以上の水準です。

実例——大手との差額1,800万円

弊社が面談した大阪介護事業者の方は、立ち上げた事業所が資金難に陥り、運転資金を確保するために大手仲介経由で売却を終えていました。現金が必要だった事情は理解できます。ただ、仮に弊社にご相談いただいていた場合、手数料の差額だけで1,800万円(税別)が手元に残った計算になります。その後の資金繰りも大分違ったのではないか——この種の「最低手数料の差が経営を左右するケース」は決して珍しくありません。

なぜ最低手数料が設定されているのか

最低手数料は合理的な根拠を持っています。M&Aの成約には担当者の時間、法務・財務調査の費用、契約書作成コストなど、案件規模に関わらず一定の固定費が発生します。案件規模が小さいほど、手数料率が固定費をカバーできなくなるため、業者側が採算ラインとして設けているのが最低手数料です。

問題は、売り手側がこの構造を理解せずに大手仲介に相談した場合です。「5億円以下の会社を売りたい」という方が大手の窓口を訪ねると、標準レーマンよりも高い実効手数料率での交渉になる可能性があります。「吹っかけられた」という感覚は、こうした最低手数料の構造に対する認識の齟齬から生まれることが多いと考えられます。

M&A仲介を検討する前に——「自社の株式価値」の目線を持つ

案件規模を知ることが出発点

今回の検証から、M&A仲介を検討する際の実践的な示唆が一点浮かび上がります。仲介業者を選ぶ前に、自社の株式価値の概算を把握しておくことです。

株式価値(株式譲渡価格の目線)が5億円を大きく下回りそうな場合、大手仲介の最低手数料が発動するゾーンに入ります。その場合、最低手数料の設定が低い業者を選ぶことで、支払う手数料の総額を抑えられる可能性があります。逆に、株式価値が10億円を超えるような案件であれば、最低手数料の影響は軽微で、業者間の手数料差はそれほど大きくなりません。

業者選びで見落とされがちな3つの落とし穴

手数料水準だけでなく、担当者の業種理解も業者選びの重要な判断軸です。弊社には他社から転じてきた売り手・買い手から、担当者の業種知識不足に起因する不満の声が届くことがあります。実際に把握しているケースを2つ挙げます。

不動産会社のM&Aでの評価手法のミスマッチ:不動産賃貸業の売却案件で、担当者がEBITDAマルチプルにこだわり、不動産固有の評価指標である利回りベースの純資産評価を考慮しなかったケースです。不動産会社バリュエーションは保有物件の利回りと含み損益が核心であり、一般製造業と同じ評価手法を当てはめると適正価格から大きく外れます。業界最大手の担当者によるケースとして把握しています。

②介護事業のM&Aでの業種知識不足:介護施設の売却案件で、担当者がサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と住宅型有料老人ホームの区別がついていなかったケースです。両者は設備基準・人員配置・報酬体系が異なり、買い手の経営判断にも直結する区分です。この混同は介護業界のM&Aにおいて基本的な知識の欠如を意味します。こちらも業界最大手の担当者によるケースとして把握しています。

大手仲介の強みは認知度・マッチング母数・交渉力にあります。一方で、汎用M&Aスキルは高くても業種固有の知識が薄い担当者に当たるリスクは否定できません。手数料水準・業種理解・専門家連携体制の3軸で業者を比較することをお勧めします。

最低手数料の設定は業者によって異なる

大手仲介2社の最低手数料が片側2,500万円(両取り5,000万円)前後とみられる一方、業者によってこの設定は異なります。手数料体系をウェブサイト上で開示している業者もあれば、NDA締結後にしか開示しない業者もあります。

弊社(株式会社日本財務戦略センター)の最低手数料は700万円手数料シミュレーターにて開示)。大手の最低手数料(片側2,500万円)と比較して大きく低い水準で設定しています。また、レーマン方式の計算ベース・適用方法も契約前に書面で明示しており、中小企業M&Aガイドライン第3版(2024年8月)が求める重要事項説明の17項目すべてを履行しています。

なお、弊社を含む中小M&A仲介は「両手仲介」の形態です。売り手・買い手双方から手数料を受け取る点は大手と同じです。差異は手数料水準の設定と、利益相反防止に向けた取り組みの内容にあります。

まず、自社の株式価値を無料で試算してみる

「自社の会社はいくらで売れそうか」の概算を把握するだけで、最低手数料が発動するかどうかの目線がつきます。弊社の手数料シミュレーター(JFSC Suite)では、財務情報を入力するだけで株式価値の目安・手数料試算・手残り比較が無料で行えます。

JFSC Suite で無料試算する →

よくある質問(FAQ)

関連記事

この記事の執筆・監修

本記事は株式会社日本財務戦略センター(JFSC)が執筆・監修しています。代表者は上場M&A仲介会社での成約実績を経て独立。規制業種・NPO法人事業再生を含む幅広い案件に対応しており、弁護士・税理士等の専門家と連携することで一般的な仲介会社では対応困難な案件もカバーしています。

所在地〒103-0013 京都中央区日本橋人形町1-1-8 神山ビル3A
電話03-4500-7730
事業内容M&A仲介、企業再生、業務提携支援、財務改善、新規事業支援
登録・加盟M&A支援機関登録(中小企業庁)一般社団法人M&A支援機関協会(特定事業者)

業界関係者YouTubeが語る現場の声——10本まとめ

本稿とは無関係の第三者が公開している動画を独自に収集・分類しました。有報データとの整合もあわせて確認しています。

カテゴリ動画タイトル主な証言・主張有報との整合
年収・報酬高年収のM&A仲介業界の複雑な給与体系を実際に計算してみたベース+インセンティブ構造を解説。インセンティブ率は売上の20%前後が一般的。1件の成約で1,200万円のインセンティブが発生するケースも。1年目はインセンティブなしの研修期間が多い。
年収・報酬テレアポ不要で2,000万超え!M&A仲介コンサルタントの年収の秘密「2年以降の平均年収2,000万超の求人が多数ある」と証言。テレアポなし・アドバイザー特化型ポジションの存在を紹介。少数精鋭採用が主流。
激務・実態正直、M&A仲介入って辛かったこと、あります「最初の半年〜1年は成果が出る気がしない」「見えない暗闇の中でひたすら走り続ける辛さ」「同期が成果を出し始めると焦る」。大手M&A仲介4年経験者の証言。
激務・実態入社後後悔?M&A仲介1年目の実態「成果を出せば1,000万超はよくある、上位は2,000〜4,000万も」「3ヶ月・1週間で辞めるケースも。イメージと違ったと心が折れる事例が多い」。
激務・実態【ブラック?】M&A仲介業界は、激務なのか?「結論として激務」「ガツガツ稼ぎたい気持ちがない人は転職しない方がいい」。一方で「365日激務ではない」「休みは取りやすい」とも。クロージング案件が重なると会社に寝泊まりも。
離職・転職M&A仲介を辞めたくなる瞬間について話します「年間売上で2〜3億上げる人がいる、それは無理と自分で感じて辞めた」。案件クロージングが自分の力ではコントロールできないことへのストレス。
離職・転職M&A仲介業界から転職した業界4選転職先として投資会社(マイクロ〜小規模M&A担当)、PEファンド系(バリューアップ担当)などを紹介。M&A仲介で培ったスキルが転職市場で高評価される実態を解説。
手数料の問題不動産M&Aが急増中!仲介手数料の闇レーマン方式+最低手数料の仕組みをFP視点で解説。「売却額5,000万円に最低手数料2,000万円が適用されると非常に負担が大きく、事業承継を諦める経営者が出ている」と警告。
業界の闇・不正完全に詐欺みたいな話「経営状態を精査せず即断買収へ持ち込みたがる業者がいる」「M&A支援機関登録業者が2,800社超、半数以上が2020年代設立の新参者」。悪質業者の増加と業界ルールの未整備を指摘。
業界の闇・不正M&A仲介の罠 ルシアン事件ルシアンHDによる「資産を抜くだけ抜いて買収後放置」事件を報道。被害者「現金を猫そぎ持っていかれた」「人1人殺すでは済まないレベルの悪質行為」と証言。中小企業庁登録業者でも悪質事例が発生する実態。

凡例:○=本稿の有報・IRデータと整合 △=大手2社の分析範囲外(一部業者・特殊事例) —=本稿の検証対象外

【付録】M&A 支援機関協会 正会員一覧と苦情・通報窓口(2026年5月13日現在|クリックで展開)

本付録は、M&A 業界の自主規制機関である M&A 支援機関協会(旧 M&A 仲介協会)の正会員 231 社、および苦情・通報窓口の一覧です。
出典:M&A 支援機関協会公式サイト(2026年5月13日現在)。

特定事業者リスト閲覧資格保有 118 社

業界の自浄作用に積極参加し、不適切な譲り受け側事業者情報を協会内で共有する「特定事業者リスト」の閲覧資格を持つ M&A 支援機関協会 会員 118 社です(弊社・株式会社日本財務戦略センターも本リストに含まれます)。

ABNアドバイザーズ株式会社AIdeaM&AAdvisory株式会社Byside株式会社CTF株式会社
DANコンサルティング株式会社Enimprovement栄合同会社LINK株式会社M&ALead株式会社
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社NBR合同会社NKGRコンサルティング株式会社
NOBUNAGAサクセション株式会社S&G株式会社SBI辻・本郷M&A株式会社TSUNAGU株式会社
あがたグローバルコンサルティング株式会社かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社かがやきM&A株式会社ひまわりパートナーズ株式会社
みさわ財産コンサルティング株式会社みつきコンサルティング株式会社みらいアーク株式会社アイアールアイM&Aコンサルティング株式会社
アカツキパートナーズ株式会社アクタスコンサルティング株式会社インクグロウ株式会社インテグループ株式会社
エムレイス株式会社オリックス株式会社クレジオ・パートナーズ株式会社グローウィン・パートナーズ株式会社
グローバリューパートナーズ株式会社ジャパンM&Aソリューション株式会社セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社ビジネスサクセション株式会社
ビズキューブ・コンサルティング株式会社ファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社ブティックス株式会社ブルーバード合同会社
三菱地所リアルエステートサービス株式会社中之島キャピタル株式会社九州M&Aアドバイザーズ株式会社合同会社アジュール総合研究所
名南M&A株式会社有限会社インレット有限会社長野県M&Aセンター株式会社ACN経営研究所
株式会社AGSコンサルティング株式会社CBヘルスケア株式会社CCイノベーション株式会社CINCCapital
株式会社LifeHack株式会社M&AProperties株式会社M&Aエグゼクティブパートナーズ株式会社M&Aクラウド
株式会社M&Aグローバルキャピタル株式会社M&Aコンサルティング株式会社M&Aフォース株式会社M&Aプライムグループ
株式会社M&Aベストパートナーズ株式会社M&A会計ファイナンス株式会社M&A承継機構株式会社M&A総合研究所
株式会社MJSM&Aパートナーズ株式会社NEWOLDCAPITAL株式会社OAGコンサルティング株式会社SECURITYBRIDGE
株式会社Ssimaキャピタル株式会社TBC株式会社WealthLead株式会社fundbook
株式会社さかい経営センター株式会社たすきコンサルティング株式会社みどり未来パートナーズ株式会社みらい共創アドバイザリー
株式会社アシブネ株式会社ウィット株式会社ウィルゲート株式会社エグゼブリッジ
株式会社オンデック株式会社サスガキャピタルパートナー株式会社シードアドバイザリー株式会社ストライク
株式会社スリーエスコンサルティング株式会社ネクストM&Aパートナーズ株式会社ハレバレ株式会社バトンズ
株式会社ヒルストン株式会社フォーバル株式会社プレックス株式会社マネジメント・スタッフ
株式会社メディカル・アドバイザーズ株式会社ユニコン株式会社ユーザーサービス株式会社レコフ
株式会社三井住友銀行株式会社三菱UFJ銀行株式会社事業承継パートナーズ株式会社事業承継通信社
株式会社佐賀銀行株式会社倉富佐原M&A事務所株式会社北海道総合経営研究所株式会社大垣共立銀行
株式会社日光コンサルティング株式会社日本M&Aセンター株式会社日本提携支援株式会社日本経営
株式会社日本財務戦略センター株式会社日税経営情報センター株式会社矢橋コンサルティング株式会社経営承継支援
株式会社船井総研あがたFAS株式会社諸井会計株式会社青山財産ネットワークス株式会社HCフィナンシャル・アドバイザー
瀬戸内FAS株式会社総合メディカル株式会社

M&A 支援機関協会 正会員 113 社

正会員として M&A 支援機関協会に加盟する 113 社です。

AggregatorJapan株式会社FrontierM&APartners株式会社Kingsmancapitalpartners株式会社RSM汐留パートナーズ株式会社
あおもり創生パートナーズ株式会社いわぎんリサーチ&コンサルティング株式会社さくら経営支援株式会社しんせい事業承継株式会社
まごころM&Aパートナーズ株式会社アアクスグループ株式会社エリアコンサルティング株式会社アドバンスト・ビジネス・ダイレクションズ株式会社
アナタの財務部長合同会社ウーファ合同会社エヌ・シー・アドバイザリー合同会社エベレディア株式会社
クレアスト株式会社シンプルフォーム株式会社タツノコ資産形成株式会社ニューアイランド株式会社
バリューフォース合同会社ビズリンク・アドバイザリー株式会社フジマキ・マネジメントサポート株式会社丈安株式会社
三井住友海上火災保険株式会社不動産M&Aパートナーズ株式会社合同会社ACE合同会社FPCAccounting
合同会社SGコンサルティング合同会社はやせ合同会社アシストプラス大光キャピタル&コンサルティング株式会社
山田事業承継・M&A株式会社有限会社マリーンビジネスサポート有限会社後藤会計事務所東京海上日動火災保険株式会社
東急リバブル株式会社株式会社BOOTHSwin株式会社DEPS株式会社EMA
株式会社ESPERANZA株式会社GAINC株式会社GH株式会社INTRANCE
株式会社ISTコンサルティング株式会社LeapalTechnologies株式会社M&ACrosstie株式会社M&Aクオリティ
株式会社M&Aディレクションズ株式会社M&Aパートナーズ株式会社MAS株式会社NSSマネジメントサービス
株式会社PMGMAPartners株式会社TKC株式会社TSKプランニング株式会社VentureForward
株式会社YMFGグロースパートナーズ株式会社おかやま創研コンサルティング株式会社おきぎんサクセスパートナーズ株式会社おきなわアセットブリッジ
株式会社さくら優和コンサルタント株式会社さくら総合M&Aセンター株式会社せいのFP事務所株式会社みどり財産コンサルタンツ
株式会社ウナ株式会社エムステージマネジメントソリューションズ株式会社エンマンサポート株式会社ジーケーパートナーズ
株式会社ステラ株式会社タス株式会社タスクフォース株式会社トマック
株式会社トレスボ株式会社ノジマ株式会社ビズハブ株式会社フォーナレッジ
株式会社プレアス株式会社マイナビM&A株式会社ミッドランド経営株式会社ライトライト
株式会社リガーレ株式会社レコフデータ株式会社三十三銀行株式会社三友システムアプレイザル
株式会社三菱UFJ銀行株式会社企業経営支援機構株式会社企業評価総合研究所株式会社北日本銀行
株式会社南日本銀行株式会社大澤都市開発株式会社山田エスクロー信託株式会社岡山M&Aセンター
株式会社常陽銀行株式会社新潟事業承継パートナー株式会社日本PMIコンサルティング株式会社日本投資ファンド
株式会社日本資産総研株式会社朝日信託株式会社未来を創る株式会社東京アライアンスアドバイザリー
株式会社沖縄銀行株式会社社長の専門学校株式会社総研コンサル株式会社肥後銀行
株式会社青山財産ネットワークス金沢株式会社鹿児島銀行株式会社Amvision株式会社SECURITYBRIDGE
横浜経営企画サービス株式会社見える化株式会社阿波銀コンサルティング株式会社DatasiteJapan合同会社
NKGRコンサルティング株式会社

営業電話・契約等で困った場合の相談窓口

※本リストは 2026年5月13日現在の情報です。最新は M&A 支援機関協会 会員一覧 および 特定事業者リスト をご参照ください。

▼あわせて読みたい(弊社の独自調査):M&A仲介の大手4社を、決算書から読んでみる ── 高い年収を支えているものは何か

公開日: 2026年5月15日 / 最終更新日: 2026年8月29日
五十嵐 悠一

執筆者

五十嵐 悠一(いがらし ゆういち)

株式会社日本財務戦略センター 代表取締役

京都大学経済学部経営学科卒業。株式会社損害保険ジャパン本店営業部、東証上場M&A仲介会社を経て、2020年5月に日本財務戦略センターを設立。中小企業のM&A仲介・事業承継支援を専門とし、医療・介護・食品製造・流通卸・機械製造分野の成約実績を持つ。

資格:プロフェッショナルCFO(日本CFO協会)/M&Aエキスパート(金融業務2級 事業承継・M&Aコース)

公的登録:中小企業庁 M&A支援機関 登録事業者/一般社団法人 M&A支援機関協会 正会員

メディア登壇:株式会社サイゾー Business Journal ウェブセミナー講師「【売り手向け】M&Aを成功させるための具体的な行動・プロセス・知識」(2022年6月)[公式告知]

専門家コラム寄稿:BATONZ(国内最大級M&A プラットフォーム)に M&A・事業承継 74本(2021年〜継続)[コラム一覧]

|LinkedIn|X (@jfsc2020)|BATONZ

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の案件における法務・税務・会計判断を提供するものではありません。法務・税務・会計の個別判断は、弁護士・税理士・公認会計士等の専門家にご相談ください。M&Aのスキーム設計・タイミング・買い手探し等のアドバイザリーは、株式会社日本財務戦略センターにご相談ください。記載内容は公開時点の情報に基づき、法令改正や市場変動により最新の状況と異なる場合があります。

▼ ご検討前のご参考に
M&A セルフ診断ツール 5種 (完全無料・登録不要)
10分診断・自社把握度・企業価値試算・手数料比較・売却ロープレ
無料で診断する →

よくあるご質問(FAQ)

この章のポイント
日本財務戦略センターへのご相談に関する共通の10問と、本記事に関する0問の計10問。
共通Q1. 日本財務戦略センターはどのような会社ですか?
A. 株式会社日本財務戦略センター(JFSC)は、中小企業オーナーの M&A・事業承継を「自分事として最後まで完結する」ためのご相談先です。仲介の独断ではなく、売り手の判断材料を整える立場を貫いています。会社概要もご覧ください。
共通Q2. 相談したら、必ず M&A しなければいけませんか?
A. いいえ、ご相談のみで結構です。相談後に「今回は見送ります」と判断いただいても問題ありません。M&A 以外の選択肢(廃業・親族承継・事業再生)も含めてご一緒に整理します。まずは無料相談からお気軽にどうぞ。
共通Q3. 相談料・着手金は発生しますか?
A. 初回相談・簡易査定・進行中の段階まで、すべて無料です。日本財務戦略センターは完全成功報酬制を採用しており、M&A 成約時のみご報酬が発生します。着手金・中間金・月額顧問料は一切いただきません。なお、案件特性により外部専門家への依頼や登記等の実費(例:司法書士の登記費用、外部監査法人による資産査定、譲受企業側からの弁護士・公認会計士による DD 費用 等)が発生する場合は、必ず事前にご相談・ご同意のうえ進めますので、不意の費用負担は生じません。詳細は弊社の報酬体系をご確認ください。
共通Q4. 一般的な M&A 仲介会社と、どこが違いますか?利益相反はどう開示されますか?
A. M&A 仲介は売主・買主の双方から報酬を得る「両手仲介」が業界慣行で、構造的な利益相反のリスクがあります。そのうえで、業界には「誘い込む仲介」と「公開する仲介」の二類型があると当社は考えています。日本財務戦略センターは後者の立場で、契約締結時に重要事項説明書を交付し、両手仲介の構造を含めて文書でご説明したうえで、売り手の判断材料となる情報を整え、買い手の都合で交渉を急がせない姿勢を貫きます。これは経済産業省・中小企業庁中小 M&A ガイドライン第 3 版・2024 年 8 月改訂、手数料算定基準の開示・買い手信用調査等を留意事項として明示)に則った対応です。二類型化の根拠は弊社独自の業界 20 社研究レポート、構造論の詳細は仲介契約 vs FA 契約の構造分析もご参照ください。
共通Q5. どれくらいの規模から相談できますか?
A. 年商数千万円規模の小規模事業から、数億円規模まで対応します。業界の多くの仲介会社では最低手数料を 2,000 万円以上に設定している傾向で、各社の最低手数料は中小企業庁M&A 支援機関登録制度・登録情報で確認いただけます。日本財務戦略センターの最低手数料は 700 万円で、小規模案件もお引き受けしています。具体的な報酬構造は弊社の報酬体系をご確認ください。
共通Q6. 税金・法律のことを詳しく教えてもらえますか?
A. 税務・法務は税理士法・弁護士法により、具体的な提案は弁護士・税理士等の専門家のみが行えます。当社は業界慣行の一般論をご説明した上で、顧問の先生方にご確認いただく形でご案内します。必要に応じて専門家ネットワークのご紹介も無料で行っています。
共通Q7. 家族や従業員に知られたくないのですが、可能ですか?
A. ご相談段階から NDA(秘密保持契約)を締結し、徹底管理します。社名を公開せずに買い手候補へ打診する「ノンネーム打診」の進め方も可能です。守秘義務体制については情報管理ポリシーでご確認いただけます。
共通Q8. 成約までどれくらいの期間がかかりますか?
A. 標準的には 3〜6 ヶ月程度を目安としてお考えください。買い手候補と事前に綿密な調整を行い、売主オーナー様のペースで進行します。スピード優先で売主の利益を損なう進め方は致しませんが、売主オーナー様のご事情・ご要望に応じて、最短 60 日での成約実績もございます。
共通Q9. デューデリジェンス(DD)では、どのような立場をとりますか?
A. 日本財務戦略センターは、売主オーナー様の利益を最優先に検討する立場を貫きます。仲介業の構造的な利益相反論点については仲介契約 vs FA 契約の構造分析で詳述しており、DD 費用負担の判例実務は東京地裁 DD 費用判決の射程でご確認いただけます。必要に応じて第三者の公認会計士・弁護士・税理士等の専門家をご紹介し、買い手寄りに偏らない査定体制を整えます。中小企業庁中小 M&A ガイドラインの遵守事項に則り、適切な情報開示を行います。
共通Q10. 対応エリアは限られますか?
A. 全国対応可能です。首都圏はもちろん、各地方都市でもご相談実績があります。オンライン面談と現地訪問を組み合わせ、所在地を問わず売主様のペースで進行します。まずは所在地を問わない無料相談をご利用ください。

📅 本記事の情報基準日

本記事は 2026年5月15日 公開時点の情報に基づきます。税制・法令等は改正される場合があるため、最新の制度・税制は公的機関の公式情報をご確認ください。

関連の最新情報:中小企業庁国税庁金融庁e-Gov 法令検索

RELATED関連する記事