旅館・ホテル M&A・事業譲渡
宿泊業(旅館業法)(旅館・ホテル・民宿・温泉旅館)の事業承継・M&A・事業承継対策に特化。
営業許可承継・客室設備・予約システム・温泉権・調理場引継ぎまで、実務目線で設計します。
※ 中小企業の後継者不在率は約 50.1%(帝国データバンク2024年調査)。うち 旅館・ホテル領域でも、後継者不在を理由とする廃業・倒産が増加傾向。人件費高騰と需要構造変化が、廃業判断を加速させています。
長年積み上げた旅館・ホテルの技術と、
従業員と、顧客の信頼を、
畳まずに渡す方法があります。
三代かけて守ってきた旅館やのに、
消防署からスプリンクラー未設置で是正指導が来た。
費用試算したら数千万円。あと何年やれるんか。
うちの仲居さん、平均年齢が65歳を超えた。
地元では若い子が集まらん。
サービス水準を維持するだけで精一杯になってきた。
うちの温泉は組合との利用権契約があって、
代替わりすると組合の承諾が要る。
「株の譲渡だけで済む」と思うとったが、違うた。
訪日客は増えたが、英語も中国語も対応できんスタッフばかり。
口コミに「コミュニケーションに問題あり」と書かれた日から、
レビューの星が落ちていった。
一人で抱え込む必要はありません。
旅館の暖簾を守り、温泉と仲居を守り、
地域の歴史と、ご自身の次の人生を設計する。
旅館業許可・消防設備適合・温泉利用権・
仲居や料理人の雇用継続まで。
保健所・消防署・温泉組合への調整と
買い手との事前すり合わせを一体で設計し、
承継後の運営の混乱を未然に防ぎます。
DATA & CONTEXT
SCHEME COMPARISON
旅館・ホテルの法人形態によって、選択できる承継スキームが大きく異なります。法人運営の旅館では「株式譲渡」、個人事業の旅館では「事業譲渡」が原則となり、旅館業許可・温泉利用権の扱いが最大の論点です。2023年12月13日施行の改正旅館業法により、事業譲渡型でも都道府県知事の承認による「地位承継」が可能となりました。
| 旅館の形態 | M&Aスキーム | 特徴 |
|---|---|---|
| 法人運営の旅館・ホテル (株式会社・有限会社) |
株式譲渡 (最も多い形態) |
法人格が継続するため 旅館業許可はそのまま有効。登記事項変更届のみで足りる。温泉組合の利用権契約も法人名義のまま継続可能なケースが多い。 |
| 個人経営の旅館 または事業単位での譲渡 |
事業譲渡 (地位承継型) |
2023年12月13日施行の改正旅館業法(旅館業法3条の2)により、都道府県知事承認で旅館業許可の地位承継が可能に。許可取り直しに比べ手続きが大幅に緩和された。 |
REGULATORY PRACTICE
旅館・ホテルM&Aの最大の論点は、旅館業許可(保健所)と消防法令適合(消防署)、温泉利用権(温泉組合・都道府県)の取扱いです。これらは管轄が分かれており、行政・組合との事前調整を綿密に行うことが、承継成否を分けます。
CLOSURE vs SUCCESSION
廃業を検討し始めた経営者から最初によく頂くご質問は「そもそもうちの旅館に値段がつくのか」というものです。比較すべきは、第三者承継の対価ではなく、廃業した場合のコストです。旅館の廃業は、解体費・温泉設備撤去・退職金・原状回復で 1億円超の支出になることも珍しくありません。
※上記は典型的な傾向の整理であり、個別事例の数値は立地・規模・温泉条件・稼働率・テナント条件・スタッフ構成等により大きく変動します。観光庁「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」では、廃屋撤去費の 最大1億円補助が用意されていますが、活用には要件審査と申請期限があります。当社では、初期相談時に 廃業シナリオと承継シナリオの収支比較を整理し、判断材料をご提供します。最終的な税務処理の確定は、顧問税理士・公認会計士にご確認ください。
MESSAGE
CASE STUDIES
温泉旅館/和風旅館/観光ホテル/
シティホテル/ビジネスホテル/
リゾートホテル/ペンション・民宿/
簡易宿所/旅館付帯の飲食店・売店/
日帰り温泉・スーパー銭湯
※各事例の譲渡対価は概算値です。弊社の成約実績および
業界の平均的な成約条件、公開されている類似案件を参考にしており、
実際の対価はBS/PL(貸借対照表・損益計算書)、
立地・温泉条件・客室数・稼働率・
建物の状態など、個別要因により変動します。
FOUR PILLARS
壱
改正旅館業法(2023年12月施行)の地位承継、消防法令適合通知書、温泉法に基づく利用許可、温泉組合との利用権契約――。旅館業固有の許認可と温泉権の取扱いを、買い手の意向と一体で設計します。
弐
仲居・料理人・温泉管理スタッフの原則全員引継ぎを最優先で交渉。屋号・暖簾・館の歴史を継承し、地域の常連客にとっての連続性を保ったまま運営者を交代できる枠組みを設計します。
参
星野リゾート・共立メンテナンス・大江戸温泉物語等の大手チェーン、ヘルスケア・ホテル投資ファンド、外資系運営会社まで。インバウンド向けリブランドを目的とする買い手候補を、ご相談時の旅館特性に合わせて絞り込みます。
厚生労働省の統計では、令和6年度に2,817件の旅館業施設が営業を廃止しています。 ただしこの中には、廃業だけでなく経営者が替わっただけのものが混じっています。 各自治体の営業許可施設一覧を年またぎで突き合わせたところ、名簿から消えた宿の 15〜23%は廃業ではなく「承継」でした。全国では年およそ500〜1,400件と推定しています。
調査レポートを読む →破産した宿43施設の口コミ(☆1の比率)は中央値4.9%で、同じ町で営業している同業態の134施設は3.4%でした。平均点は3.68と4.07です。差はありますが、破産した宿の23%は平均4.0以上で、口コミの点数だけで破産を見分けることはできません。破産した宿の評価・口コミ件数・負債を実数で並べた調査では、負債と最盛期の売上の比(中央値1.25倍)や、旅館38.2%・ビジネスホテル75.3%という客室稼働率の差も並べています。
会社ごと消えた宿泊業は2016年以降で275社あり、引き継いだ相手はグループ内の再編117社、同業の宿泊会社45社、不動産・開発・建設系15社、それ以外の事業会社95社でした。全体では64.3%が同じ都道府県ですが、同業の45社に限ると県内19社に対し県外26社で逆になります。旅館・ホテルの合併275社と営業者交代113件を数えた調査では、営業者だけが替わった113件と、破産した45施設のうち12施設が別の運営で営業を続けていたことも数えています。
RECENT TRENDS
売るか、売らないか。
迷っている段階でも、構いません。
秘密厳守・無料でお受けします。
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M&A 後の簿外債務リスクを定量化するため、業種特有の敗訴判例・賠償実例を一次ソースで参照します。
※ 個別案件によって賠償額・責任範囲は大きく異なります。M&A 検討時の DD 段階で、貴社固有のリスクを弊社(日本財務戦略センター)と専門家(弁護士・税理士等)でご確認ください。
JFSC は全国対応。各エリアの市場特性・許認可手続き・地元金融機関ネットワークに対応した 旅館・ホテルM&A 事業承継支援を行っています。
同じ業界の隣接領域や、買い手候補としてシナジーが見込める業種の M&A 解説です。
地方経済産業局・地方厚生局の管轄ごとの M&A 動向・支援機関情報をまとめています。
M&A 検討時の DD で把握すべき業種関連法の最新動向です。一次ソースから確認できます。
旅館・ホテル業のM&A・事業承継には、許認可承継・専門資格者の確保・運営基準充足・契約上の地位移転など、業種固有の注意点があります。実務上もっとも問題になりやすいポイントを整理しました。
旅館業営業には都道府県知事への営業許可申請が必須で、旅館・ホテル・簡易宿泊所等のカテゴリー別に構造設備基準が異なります。M&A では新規許可申請が必要なケースと承継届で足りるケースが分かれるため、事前に自治体に相談が重要。施設が既存の構造基準に不適合の場合、改修投資を事前見積もりが必須です。
旅館業は消防法で『指定火災予防対象物』に分類され、自動火災報知設備・避難器具・消火栓・緊急放送等が施設規模別に法定です。既存設備の老朽化度・定期検査履歴・不適合箇所を詳査が必須で、改修に要する投資額が買収価額に反映される必要があります。買い手側で消防指導体制が十分でない場合、改修遅延のリスクが高まります。
旅館・ホテル等の宿泊施設は建築基準法で『用途変更の制限』『改築時の耐震化義務』等が課せられています。既存建物の竣工年度・耐震診断結果・改修履歴を詳査し、今後の耐震化投資義務を事前評価が重要。特に旧耐震基準(1981 年以前)の建物は耐震改修が事実上必須で、投資額が経営成立性を大きく左右します。
旅館業は宿泊者名簿を法定保有義務(警察への報告対応等)があり、個人情報保護方針・記録保管体制・情報セキュリティが重要です。既存の個人情報管理体制が個人情報保護方針に準拠しているか、買い手側での刷新が必要かを事前確認が重要。不適切な管理があった場合、買い手側のレピュテーション影響と法的責任を想定が必須です。
旅館・ホテル運営は従業員の接客品質・衛生管理・安全管理に大きく依存します。既存従業員の年齢構成・離職率・技能レベル・給与水準を詳査し、M&A 後の継続雇用契約を買収契約に含める必要があります。特に支配人・料理長等の重要ポストのスキル移転・継続性確保が経営継続に直結します。
宿泊施設が食事を提供する場合、飲食店営業許可が別途必須で、厨房設備・衛生管理・栄養管理が食品衛生法に準拠が法定要件です。既存厨房の衛生状況・HACCP 実装度・調理従業員の衛生知識を詳査が重要。改正食品衛生法での基準強化への対応状況を確認し、買い手側での改修コストを想定が必須です。
※上記は旅館・ホテル業M&Aで実務上問題になりやすい論点を整理したものです。個別案件では他にも検討すべき事項がございます。一次相談は無料でお受けしておりますのでお気軽にご相談ください。
INDUSTRY STATISTICS
LEGAL FRAMEWORK
JUDGMENTS & LIABILITIES
INDUSTRY ASSOCIATIONS
INSURANCE
M&A SCHEMES & TAX
旅館・ホテルの M&A 検討段階で特に質問が多い実務論点を、業界規制・一次ソース根拠に基づいて整理しました。
旅館の売却価格は一般的に『営業利益の3-5年分』に資産価値(建物・温泉源等)を加算した金額が目安とされます。
客室数・稼働率・客単価(ADR)・営業利益率・インバウンド割合などが感度分析の対象になります。ただし、建物が老朽化している場合は建物評価が0円近くになり、営業権のみで評価される場合もあります。詳細な査定には、財務デューデリジェンス(DD)が必須です。
はい。
2023年12月13日の旅館業法改正により、事業譲渡による許可の承継が可能になりました。従来は事業譲渡を受けた新オーナーが新規許可を取得する必要がありましたが、現在は譲受人が都道府県知事に『事前届出(譲受人承認申請)』を行い、承認を得れば、営業者の地位をそのまま承継できます。承継後は知事による6ヶ月以内の調査が実施されます。
旅館業は人的スキル依存度が高いため、M&Aの成功には従業員の留任が重要です。
しかし、新オーナー決定後にスタッフが一斉に辞職するケースが現実には多く発生しています。これを避けるためには、①M&A前からスタッフとの留任契約・インセンティブを構築、②新オーナーとスタッフの初期関係構築期間を設定、③給与・待遇の維持または改善を明示することが重要です。
OTA契約は一般的に個人契約ベースであり、経営者交代により条件変更または終了される可能性があります。
M&AのDD(デューデリジェンス)では、各OTAの契約内容を確認し、①手数料率・最低保証金の条件、②経営者交代による解除条項の有無、③M&A後の契約継続可否を事前に確認することが重要です。国内ではじゃらん、海外ではBooking.com/Agodaが主要なので、これらの引継可能性は必須チェック項目です。
温泉源に関する権利は複数の種類があります:①湯口権(温泉を汲上げる権利)、②引湯権(他地点から引き込む権利)、③分湯権(共同源泉から分配される権利)。
これらは地域ごとの慣習法により法的性質が異なり、温泉地では利用権が『独立した財産権』として認識されることが多いため、M&A時に譲渡・贈与が可能です。ただし、温泉組合のルールや採掘権の確認が必須で、地域法の専門家(弁護士・税理士)による確認が重要です。
建物が築50-100年超で耐震・耐火基準未適合の場合、建物の時価評価が大きく減額される可能性があります。
最悪の場合、建物評価が0円近くになり、営業権のみで評価される場合もあります。M&Aの際には、①建築当初の設計基準と現在の要件の照合、②耐震診断結果、③耐火改修の実績、④環境汚染リスク(アスベスト等)を確認することが重要です。改修が必要な場合は、改修費を売却価格から差し引く交渉が行われます。
インバウンド(外国人宿泊者)の割合が高い旅館は、M&Aの評価額が上昇する傾向があります。
2025年の統計では、外国人宿泊者が同8.2%増で、日本人(同3.8%減)とは対照的に成長しています。ただし、インバウンド依存度が高すぎる場合、地政学的リスク(ビザ規制変更等)による急激な利用者減少のリスクも評価対象になります。M&Aの評価では、インバウンド比率・国別の客層・OTA依存度を詳細に分析することが重要です。
不動産(土地・建物)と営業事業を分離するスキームは、特に以下の場合に有用です:①老朽化した建物の場合、土地価値のみを現金化してすぐに資金調達が可能、②REIT投資家やファンドが不動産を保有し、運営会社(オペレーター)が事業を受託する構造、③長期賃借契約により土地・建物の権利を離しつつ、運営収益を継続的に獲得。
ただし、長期の賃料負担が営業利益を圧迫する可能性があるため、税務・財務面での検討が必須です。
はい。
これを『黒字廃業』と呼び、地方の老舗旅館で頻繁に発生しています。経営成績が良好でも、経営者が高齢化し、後継者が見つからず事業継続を断念するケースが増えています。帝国データバンクの2025年調査では、宿泊業の『休廃業・解散』件数が微増傾向にあるとされています。こうした黒字廃業を防ぐには、M&Aによる売却・経営統合が重要な選択肢になります。
経営承継円滑化法により、後継者が先代から株式等(法人)または事業用資産(個人事業者)を相続した場合、相続税の納税猶予・免除が受けられます。
中小企業庁の認定を受けることが前提で、相続税の納税を最大10年間猶予し、その間の事業継続実績に基づいて免除判定されます。具体的な軽減額は、①事業評価額、②後継者の相続分、③業績継続状況に左右されるため、個別に税理士に相談することが重要です。
葬儀社・葬祭業(全国市場1兆8,300億円・年間葬儀件数50万件超・後継者不在率62%超)のM&A・事業承継については、別業種ハブをご用意しています。燦HD・ティア・平安レイ・きずなHD等の主要買い手対応、葬儀ホール承継・互助会引継ぎ・葬儀師人材確保(有効求人倍率7.59倍)等の業種固有論点も整理しています。47都道府県・20政令指定都市・東京29エリア対応。
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