2025.08.10 M&A業界事情

M&Aの闇とは?悪質な仲介業者の手口と見極め方のポイント解説

暗い場所にいる経営者

LAST UPDATED最新の法令・制度情報に基づいて更新しています

この記事の要点
  • 1.信頼できるはずの公的機関「事業承継・引継ぎ支援センター」で、不適切なM&A仲介業者による不正な誘導が起きています。
  • 2.その手口は、仲介会社の人間が相談員のふりをして、会社を売りたい経営者を特定の買い手だけに紹介するというものです。
  • 3.大切な会社を守るため、悪質な業者を見抜くポイントや、M&Aを進める上で経営者が知るべき注意点を解説します。

公的機関の看板を使って誘導する――これが現実に起きた

「M&A仲介の罠」(朝日新聞・藤田記者著)という書籍がM&A仲介業界の実態を告発し、大きな反響を呼んでいます。M&A(企業の合併・買収)は、契約に基づき信頼を前提に進められるプロセスですが、大きな金額が動くため、不適切な意図を持つ一部の仲介業者や買い手が存在するのも事実です。

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本記事では弊社(日本財務戦略センター)が実際に遭遇した事例を通じて、M&Aを検討する中小企業経営者の皆様に注意点を共有します。なお関係者はすべて仮名とし、特定の企業や個人を連想させないようにしますが、心当たりのある方は自省してください。また本件は既に中小企業庁および大阪府事業承継・引継ぎ支援センターへ情報提供が行われておりますので、関係機関の対応を注視しています。

なお弊社は本件について、弁護士税理士等の専門家とともに対応にあたっており、引き続き関係機関と連携して対処しています。

M&Aの背後に潜む深刻なリスク

M&Aは中小企業の事業承継や成長戦略において重要な選択肢です。しかし一部の仲介業者が不適切な行為を行うことで、業界全体の信頼が損なわれるケースがあります。本記事では、弊社が経験した事例を基に、注意すべきポイントを解説し、中小企業経営者の皆様に判断の材料を提供したいと思います。なお中小企業庁や舞台となった大阪府事業承継・引継ぎ支援センターには以下で述べる通り情報共有済みですので、今後の進展を注視しています。

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某M&A仲介業者の事例

ある地域に拠点を置くM&A仲介業者(仮に「某仲介会社」とします)の事例です。この業者の関係者が、大阪府事業承継・引継ぎ支援センターの相談員として関与し、売り手様を自社や特定の買い手に誘導していたと疑われるケースが確認されました。この行為は公正な取引を求めるガイドラインに反する可能性があるため、弊社は中小企業庁および同センターに情報提供を行いました。

特定買い手への優遇:公平性を欠いた仲介の実態

M&A仲介業者は、売り手様と買い手の間を取り持ち、公正な取引を保証する役割を担います。特に商工会議所が管轄している大阪府事業承継・引継ぎ支援センターのような公的機関は、中小企業の事業承継をサポートするためになおさら高い中立性が求められます。M&A知識が限られる高齢経営者からの相談が多いのであれば、なおさらです。

しかし一部の相談員が不適切な意図で売り手様を特定の買い手に誘導すると、売り手様の選択機会が制限され、経済的損失につながるリスクがあります。令和5年度(2023年度)の事業承継・引継ぎ支援センターへの相談件数は23,722件、第三者承継(M&A)の成約件数は過去最高の2,023件(前年比120%)に達しており(中小企業基盤整備機構「令和5年度事業評価報告書」)、公的機関が果たす役割の重大性は年々増しています。

大阪府事業承継・引継ぎ支援センターでの事例

某仲介会社の経営層の一人が、大阪府事業承継・引継ぎ支援センターの相談員(仮に「相談員A」とします)となっているケースが発覚しました。

経済産業省に仲介会社の役員との兼務が可能なのか問い合わせたところ、「兼務が事実なら公平性の観点から認められないが、引継ぎ支援センターに確認したところ一度退任したと聞いている」との回答がありました。ただ某仲介会社の内部情報では、現在も在籍しており、社内カレンダーの予定表にもスケジュールを記載していることが確認できました。また引継ぎ支援センターで紹介を受けた企業への訪問もあったことから、これは身分を詐称して相談員となり、仲介会社である自社や懇意にしている特定の買い手に売り手様を誘導していたと疑いが濃厚になりました。

実際、売り手様からは「引継ぎ支援センターを利用してM&Aを行った」との話があったようですので、そこで実質的な兼任を説明されていなければ、誘導されたと感じても仕方がないでしょう。

中小企業庁のスタンスと法的根拠

中小企業庁の「中小M&Aガイドライン(第3版、2024年8月)」では、仲介者において禁止される利益相反事項が明確化されました。具体的には以下の行為が明示的に禁止されています。

またM&A支援機関登録制度では、登録業者は「中小M&Aガイドライン遵守の宣言」を行うことが義務付けられており、違反が認められた場合は登録取消しの対象となります。この件について把握している内部社員からも「特定買い手への優遇は倫理的に問題」との声が上がっており、ガイドラインに違反する可能性があります。

某仲介会社の倫理的問題と深夜の匿名メール

なお相談員A氏は「一身上の都合」で今は事業承継・引継ぎ支援センターを退任したとのことですが、それはその直前に引継ぎ支援センターと中小企業庁のメールでのやりとりを見て、ことが露見するのを恐れ、いち早く退任したようです(すでに某仲介会社に出戻った模様)。

なお引継ぎ支援センターと中小企業庁とのやり取りと前後し、弊社や協力者に対し、以下のような匿名メールが深夜に送られてきたため、我々も警察に相談せざるを得なくなったという事態が発生したこともお伝えいたします。(このメールの評価は皆様にお任せしますが、個人的には某仲介会社の内部から送られてきたのではないことを強く願います)

差出人も弊社とは無関係の人が勝手に名前を使われていたので消しておきますが、弊社と某仲介会社はそもそも秘密保持契約(NDA)を締結しておらず、また身分偽装を行うことを知っていたら契約すら締結しないので失当と言わざるを得ないのではないでしょうか。

なお某仲介会社は複数のM&Aプラットフォームからも利用停止処分を受けているようなので、よほどのことがない限りは売り手様の皆さまが遭遇する可能性は低いと思いますが、現在でも営業を継続しておりますので、注意喚起を行うとともに、あえて具体的事例をお伝えすることで、売り手様買い手様の判断の一助となりましたら幸甚です。

なお本ブログは実名告発を目的とするものではなく、実際にあった事例をベースに注意喚起を行うものですが、もしこのレベルで某仲介会社が反省もせず、懲りずに上記のようなメールを送ってきたりするなどするのなら、より深い話も出さざるを得ないのかなと思いますので、その際は改めて上梓したいと思います。

中小企業を守るための5つの対策

このような仲介会社から身を守りながら、M&Aを検討するにはどうしたらいいでしょうか。中小企業経営者の皆様に以下の対策をお勧めします。

  1. 中小M&Aガイドライン(第3版)への準拠確認
    M&A支援機関登録制度への登録・M&A支援協会への登録の確認のほか、報酬体系や利益相反の開示を確認し、不明確な業者は避けてください。相談員が仲介会社役員を兼務していないかも必ず確認してください。
  2. 業者の評判調査
    業者の過去の実績や評判を業界団体や信頼できる情報源で確認。M&Aプラットフォームの利用停止履歴や、X(旧Twitter)での評判をチェックしてください。
  3. 専門家の力を借りて調べる
    弁護士や会計士に契約書やリスクをチェックしてもらい、透明性を確保してください。トラブル時に頼りになる弁護士がいるかどうかでも状況が大きく変わります。
  4. 複数の相談先を活用する
    大阪府事業承継・引継ぎ支援センターだけでなく、信頼できる民間専門家にも相談し、偏った助言を避けてください。大阪商工会議所の担当者も「うちも被害者みたいなもんです」と言っていたとのことなので、いざという時にどこまで頼れるかはわかりません。
  5. M&A支援協会「特定リスト」加盟制度の活用
    いずれの対策もタイムラグや網羅性を考慮するとなかなか難しいところがあります。そこでM&A支援協会の「特定リスト」加盟制度の必要性がクローズアップされます。この制度についてはまた別稿を以ってご紹介させてください。

おわりに:中小企業の未来を守るために

一部の不適切な仲介行為は、M&A業界の信頼を損ない、中小企業の事業承継を脅かします。弊社はこうした課題に対し、中小企業庁や大阪府事業承継・引継ぎ支援センターと連携し、業界の改善に取り組んでいます。

中小企業経営者の皆様は、信頼できる仲介業者を選び、契約内容を慎重に確認してください。同センターや専門家に相談し、リスクを回避しましょう。中小企業庁には、ガイドラインの厳格な運用と不適切な業者の排除を期待します。中小企業の未来を守るため、共に賢明な選択をしていきましょう。

相談先

公的な相談窓口を以下に記載しておきます。もし自分がトラブルに巻き込まれたと思われる方はこちらに相談されるのも一つの手段かと思いますのでご確認ください。

2025年9月19日追記

某社に関してまた続報が出てきました。早々にM&A支援機関登録制度事務局に情報連携されたようですが、また公に詳報が出てきましたので追記いたします。

関連:M&A仲介コンサルタントの「年収2,000万超」と「高い手数料」——有報・IRデータで2つの疑惑を検証する

📊 関連検証記事年収・手数料の実態を一次データ(有報・IR)で検証(闇の構造的背景を理解するために)

【付録】M&A 支援機関協会 正会員一覧と苦情・通報窓口(2026年5月13日現在|クリックで展開)

本付録は、M&A 業界の自主規制機関である M&A 支援機関協会(旧 M&A 仲介協会)の正会員 231 社、および苦情・通報窓口の一覧です。
出典:M&A 支援機関協会公式サイト(2026年5月13日現在)。

特定事業者リスト閲覧資格保有 118 社

業界の自浄作用に積極参加し、不適切な譲り受け側事業者情報を協会内で共有する「特定事業者リスト」の閲覧資格を持つ M&A 支援機関協会 会員 118 社です(弊社・株式会社日本財務戦略センターも本リストに含まれます)。

ABNアドバイザーズ株式会社AIdeaM&AAdvisory株式会社Byside株式会社CTF株式会社
DANコンサルティング株式会社Enimprovement栄合同会社LINK株式会社M&ALead株式会社
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社NBR合同会社NKGRコンサルティング株式会社
NOBUNAGAサクセション株式会社S&G株式会社SBI辻・本郷M&A株式会社TSUNAGU株式会社
あがたグローバルコンサルティング株式会社かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社かがやきM&A株式会社ひまわりパートナーズ株式会社
みさわ財産コンサルティング株式会社みつきコンサルティング株式会社みらいアーク株式会社アイアールアイM&Aコンサルティング株式会社
アカツキパートナーズ株式会社アクタスコンサルティング株式会社インクグロウ株式会社インテグループ株式会社
エムレイス株式会社オリックス株式会社クレジオ・パートナーズ株式会社グローウィン・パートナーズ株式会社
グローバリューパートナーズ株式会社ジャパンM&Aソリューション株式会社セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社ビジネスサクセション株式会社
ビズキューブ・コンサルティング株式会社ファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社ブティックス株式会社ブルーバード合同会社
三菱地所リアルエステートサービス株式会社中之島キャピタル株式会社九州M&Aアドバイザーズ株式会社合同会社アジュール総合研究所
名南M&A株式会社有限会社インレット有限会社長野県M&Aセンター株式会社ACN経営研究所
株式会社AGSコンサルティング株式会社CBヘルスケア株式会社CCイノベーション株式会社CINCCapital
株式会社LifeHack株式会社M&AProperties株式会社M&Aエグゼクティブパートナーズ株式会社M&Aクラウド
株式会社M&Aグローバルキャピタル株式会社M&Aコンサルティング株式会社M&Aフォース株式会社M&Aプライムグループ
株式会社M&Aベストパートナーズ株式会社M&A会計ファイナンス株式会社M&A承継機構株式会社M&A総合研究所
株式会社MJSM&Aパートナーズ株式会社NEWOLDCAPITAL株式会社OAGコンサルティング株式会社SECURITYBRIDGE
株式会社Ssimaキャピタル株式会社TBC株式会社WealthLead株式会社fundbook
株式会社さかい経営センター株式会社たすきコンサルティング株式会社みどり未来パートナーズ株式会社みらい共創アドバイザリー
株式会社アシブネ株式会社ウィット株式会社ウィルゲート株式会社エグゼブリッジ
株式会社オンデック株式会社サスガキャピタルパートナー株式会社シードアドバイザリー株式会社ストライク
株式会社スリーエスコンサルティング株式会社ネクストM&Aパートナーズ株式会社ハレバレ株式会社バトンズ
株式会社ヒルストン株式会社フォーバル株式会社プレックス株式会社マネジメント・スタッフ
株式会社メディカル・アドバイザーズ株式会社ユニコン株式会社ユーザーサービス株式会社レコフ
株式会社三井住友銀行株式会社三菱UFJ銀行株式会社事業承継パートナーズ株式会社事業承継通信社
株式会社佐賀銀行株式会社倉富佐原M&A事務所株式会社北海道総合経営研究所株式会社大垣共立銀行
株式会社日光コンサルティング株式会社日本M&Aセンター株式会社日本提携支援株式会社日本経営
株式会社日本財務戦略センター株式会社日税経営情報センター株式会社矢橋コンサルティング株式会社経営承継支援
株式会社船井総研あがたFAS株式会社諸井会計株式会社青山財産ネットワークス株式会社HCフィナンシャル・アドバイザー
瀬戸内FAS株式会社総合メディカル株式会社

M&A 支援機関協会 正会員 113 社

正会員として M&A 支援機関協会に加盟する 113 社です。

AggregatorJapan株式会社FrontierM&APartners株式会社Kingsmancapitalpartners株式会社RSM汐留パートナーズ株式会社
あおもり創生パートナーズ株式会社いわぎんリサーチ&コンサルティング株式会社さくら経営支援株式会社しんせい事業承継株式会社
まごころM&Aパートナーズ株式会社アアクスグループ株式会社エリアコンサルティング株式会社アドバンスト・ビジネス・ダイレクションズ株式会社
アナタの財務部長合同会社ウーファ合同会社エヌ・シー・アドバイザリー合同会社エベレディア株式会社
クレアスト株式会社シンプルフォーム株式会社タツノコ資産形成株式会社ニューアイランド株式会社
バリューフォース合同会社ビズリンク・アドバイザリー株式会社フジマキ・マネジメントサポート株式会社丈安株式会社
三井住友海上火災保険株式会社不動産M&Aパートナーズ株式会社合同会社ACE合同会社FPCAccounting
合同会社SGコンサルティング合同会社はやせ合同会社アシストプラス大光キャピタル&コンサルティング株式会社
山田事業承継・M&A株式会社有限会社マリーンビジネスサポート有限会社後藤会計事務所東京海上日動火災保険株式会社
東急リバブル株式会社株式会社BOOTHSwin株式会社DEPS株式会社EMA
株式会社ESPERANZA株式会社GAINC株式会社GH株式会社INTRANCE
株式会社ISTコンサルティング株式会社LeapalTechnologies株式会社M&ACrosstie株式会社M&Aクオリティ
株式会社M&Aディレクションズ株式会社M&Aパートナーズ株式会社MAS株式会社NSSマネジメントサービス
株式会社PMGMAPartners株式会社TKC株式会社TSKプランニング株式会社VentureForward
株式会社YMFGグロースパートナーズ株式会社おかやま創研コンサルティング株式会社おきぎんサクセスパートナーズ株式会社おきなわアセットブリッジ
株式会社さくら優和コンサルタント株式会社さくら総合M&Aセンター株式会社せいのFP事務所株式会社みどり財産コンサルタンツ
株式会社ウナ株式会社エムステージマネジメントソリューションズ株式会社エンマンサポート株式会社ジーケーパートナーズ
株式会社ステラ株式会社タス株式会社タスクフォース株式会社トマック
株式会社トレスボ株式会社ノジマ株式会社ビズハブ株式会社フォーナレッジ
株式会社プレアス株式会社マイナビM&A株式会社ミッドランド経営株式会社ライトライト
株式会社リガーレ株式会社レコフデータ株式会社三十三銀行株式会社三友システムアプレイザル
株式会社三菱UFJ銀行株式会社企業経営支援機構株式会社企業評価総合研究所株式会社北日本銀行
株式会社南日本銀行株式会社大澤都市開発株式会社山田エスクロー信託株式会社岡山M&Aセンター
株式会社常陽銀行株式会社新潟事業承継パートナー株式会社日本PMIコンサルティング株式会社日本投資ファンド
株式会社日本資産総研株式会社朝日信託株式会社未来を創る株式会社東京アライアンスアドバイザリー
株式会社沖縄銀行株式会社社長の専門学校株式会社総研コンサル株式会社肥後銀行
株式会社青山財産ネットワークス金沢株式会社鹿児島銀行株式会社Amvision株式会社SECURITYBRIDGE
横浜経営企画サービス株式会社見える化株式会社阿波銀コンサルティング株式会社DatasiteJapan合同会社
NKGRコンサルティング株式会社

営業電話・契約等で困った場合の相談窓口

※本リストは 2026年5月13日現在の情報です。最新は M&A 支援機関協会 会員一覧 および 特定事業者リスト をご参照ください。

公開日: 2025年8月10日 / 最終更新日: 2026年5月22日
五十嵐 悠一

執筆者

五十嵐 悠一(いがらし ゆういち)

株式会社日本財務戦略センター 代表取締役

京都大学経済学部経営学科卒業。株式会社損害保険ジャパン本店営業部、東証上場M&A仲介会社を経て、2020年5月に日本財務戦略センターを設立。中小企業のM&A仲介・事業承継支援を専門とし、医療・介護・食品製造・流通卸・機械製造分野の成約実績を持つ。

資格:プロフェッショナルCFO(日本CFO協会)/M&Aエキスパート(金融業務2級 事業承継・M&Aコース)

公的登録:中小企業庁 M&A支援機関 登録事業者/一般社団法人 M&A支援機関協会 正会員

メディア登壇:株式会社サイゾー Business Journal ウェブセミナー講師「【売り手向け】M&Aを成功させるための具体的な行動・プロセス・知識」(2022年6月)[公式告知]

専門家コラム寄稿:BATONZ(国内最大級M&A プラットフォーム)に M&A・事業承継 74本(2021年〜継続)[コラム一覧]

|LinkedIn|X (@jfsc2020)|BATONZ

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の案件における法務・税務・会計判断を提供するものではありません。法務・税務・会計の個別判断は、弁護士・税理士・公認会計士等の専門家にご相談ください。M&Aのスキーム設計・タイミング・買い手探し等のアドバイザリーは、株式会社日本財務戦略センターにご相談ください。記載内容は公開時点の情報に基づき、法令改正や市場変動により最新の状況と異なる場合があります。

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よくあるご質問(FAQ)

この章のポイント
日本財務戦略センターへのご相談に関する共通の10問と、本記事に関する5問の計15問。
共通Q1. 日本財務戦略センターはどのような会社ですか?
A. 株式会社日本財務戦略センター(JFSC)は、中小企業オーナーの M&A・事業承継を「自分事として最後まで完結する」ためのご相談先です。仲介の独断ではなく、売り手の判断材料を整える立場を貫いています。会社概要もご覧ください。
共通Q2. 相談したら、必ず M&A しなければいけませんか?
A. いいえ、ご相談のみで結構です。相談後に「今回は見送ります」と判断いただいても問題ありません。M&A 以外の選択肢(廃業・親族承継・事業再生)も含めてご一緒に整理します。まずは無料相談からお気軽にどうぞ。
共通Q3. 相談料・着手金は発生しますか?
A. 初回相談・簡易査定・進行中の段階まで、すべて無料です。日本財務戦略センターは完全成功報酬制を採用しており、M&A 成約時のみご報酬が発生します。着手金・中間金・月額顧問料は一切いただきません。なお、案件特性により外部専門家への依頼や登記等の実費(例:司法書士の登記費用、外部監査法人による資産査定、譲受企業側からの弁護士・公認会計士による DD 費用 等)が発生する場合は、必ず事前にご相談・ご同意のうえ進めますので、不意の費用負担は生じません。詳細は弊社の報酬体系をご確認ください。
共通Q4. 一般的な M&A 仲介会社と、どこが違いますか?利益相反はどう開示されますか?
A. M&A 仲介は売主・買主の双方から報酬を得る「両手仲介」が業界慣行で、構造的な利益相反のリスクがあります。そのうえで、業界には「誘い込む仲介」と「公開する仲介」の二類型があると当社は考えています。日本財務戦略センターは後者の立場で、契約締結時に重要事項説明書を交付し、両手仲介の構造を含めて文書でご説明したうえで、売り手の判断材料となる情報を整え、買い手の都合で交渉を急がせない姿勢を貫きます。これは経済産業省・中小企業庁中小 M&A ガイドライン第 3 版・2024 年 8 月改訂、手数料算定基準の開示・買い手信用調査等を留意事項として明示)に則った対応です。二類型化の根拠は弊社独自の業界 20 社研究レポート、構造論の詳細は仲介契約 vs FA 契約の構造分析もご参照ください。
共通Q5. どれくらいの規模から相談できますか?
A. 年商数千万円規模の小規模事業から、数億円規模まで対応します。業界の多くの仲介会社では最低手数料を 2,000 万円以上に設定している傾向で、各社の最低手数料は中小企業庁M&A 支援機関登録制度・登録情報で確認いただけます。日本財務戦略センターの最低手数料は 700 万円で、小規模案件もお引き受けしています。具体的な報酬構造は弊社の報酬体系をご確認ください。
共通Q6. 税金・法律のことを詳しく教えてもらえますか?
A. 税務・法務は税理士法・弁護士法により、具体的な提案は弁護士・税理士等の専門家のみが行えます。当社は業界慣行の一般論をご説明した上で、顧問の先生方にご確認いただく形でご案内します。必要に応じて専門家ネットワークのご紹介も無料で行っています。
共通Q7. 家族や従業員に知られたくないのですが、可能ですか?
A. ご相談段階から NDA(秘密保持契約)を締結し、徹底管理します。社名を公開せずに買い手候補へ打診する「ノンネーム打診」の進め方も可能です。守秘義務体制については情報管理ポリシーでご確認いただけます。
共通Q8. 成約までどれくらいの期間がかかりますか?
A. 標準的には 3〜6 ヶ月程度を目安としてお考えください。買い手候補と事前に綿密な調整を行い、売主オーナー様のペースで進行します。スピード優先で売主の利益を損なう進め方は致しませんが、売主オーナー様のご事情・ご要望に応じて、最短 60 日での成約実績もございます。
共通Q9. デューデリジェンス(DD)では、どのような立場をとりますか?
A. 日本財務戦略センターは、売主オーナー様の利益を最優先に検討する立場を貫きます。仲介業の構造的な利益相反論点については仲介契約 vs FA 契約の構造分析で詳述しており、DD 費用負担の判例実務は東京地裁 DD 費用判決の射程でご確認いただけます。必要に応じて第三者の公認会計士・弁護士・税理士等の専門家をご紹介し、買い手寄りに偏らない査定体制を整えます。中小企業庁中小 M&A ガイドラインの遵守事項に則り、適切な情報開示を行います。
共通Q10. 対応エリアは限られますか?
A. 全国対応可能です。首都圏はもちろん、各地方都市でもご相談実績があります。オンライン面談と現地訪問を組み合わせ、所在地を問わず売主様のペースで進行します。まずは所在地を問わない無料相談をご利用ください。
本記事Q11. 公的機関である事業承継・引継ぎ支援センターを利用する際にも、特定のM&A仲介業者に誘導されるリスクがあるとのことですが、具体的にどのような点に注意すればよいでしょうか?
A. 事業承継・引継ぎ支援センターの相談員が特定のM&A仲介会社と兼務している可能性がないか、また紹介される買い手が特定の業者に偏っていないかを確認することが重要です。複数のM&A支援機関から提案を受け、比較検討することで、公平な選択肢を確保できる可能性が高まります。
本記事Q12. 記事で触れられている「中小M&Aガイドライン」は、私たち売り手側の中小企業経営者にとって、どのような点で重要なのでしょうか?
A. 中小M&Aガイドラインは、仲介者が遵守すべき利益相反行為の禁止事項を明確に定めており、特に譲り受け側からの追加手数料取得や特定の買い手への優遇を禁じています。このガイドラインを理解することで、仲介者が公平な立場で業務を行っているかを見極める一つの基準とすることができます。
本記事Q13. 仲介業者が特定の買い手ばかりを優遇することで、売り手側には具体的にどのような不利益が生じる可能性がありますか?
A. 特定の買い手への優遇は、売り手様の選択肢を不当に制限し、結果として適正な企業価値での売却機会を逸するリスクがあります。市場における競争原理が働かないため、提示される譲渡対価が本来よりも低くなる可能性や、条件面で不利な契約を強いられる可能性も考えられます。
本記事Q14. 令和5年度の事業承継・引継ぎ支援センターでのM&A成約件数が過去最高とありましたが、この状況下で悪質な業者に遭遇しないためには、どのような心構えが必要でしょうか?
A. M&Aの成約件数増加は、市場の活性化を示す一方で、不適切な業者も増加する可能性を示唆します。複数のM&A支援機関から情報収集し、提案内容や手数料体系、実績などを比較検討する姿勢が重要です。また、契約内容を十分に理解し、疑問点は解消するまで専門家にご確認ください。
本記事Q15. 記事で触れられている「M&A支援機関登録制度」は、悪質な仲介業者を見極める上でどのように役立つのでしょうか?
A. M&A支援機関登録制度に登録されている業者は、「中小M&Aガイドライン遵守の宣言」を行うことが義務付けられています。これは、登録機関が一定の倫理基準と透明性を持って業務を行うことを公的に約束していることを意味します。登録の有無は、信頼できるM&A支援機関を選ぶ上での一つの目安となり得ます。
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📅 本記事の情報基準日

本記事は 2025年8月10日 公開時点の情報に基づきます。税制・法令等は改正される場合があるため、最新の制度・税制は公的機関の公式情報をご確認ください。

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