2026.04.25 M&A実務

親族外承継のやり方を、構造から問い直す — 中小M&Aガイドライン第3版時代の「対話併走型 第三者承継」

親族外候補比率 41.0%・内部昇格 36.1% > 同族承継 32.3%中小企業白書 2025 年版で初めて、内部昇格が同族承継を上回りました。「継がせるのが正義」の時代は構造的に終わったように見えます。しかし、数字だけでこの転換を語ることはできません。本記事では、自分の分身ともいえる会社を家族に継がせられない経営者の葛藤に寄り添いながら、中小 M&A ガイドライン第 3 版(2024 年 8 月改訂)を踏まえた「親族外承継のやり方」を、構造から問い直します。

1. 統計の背後にある、経営者の内面

帝国データバンクの「全国企業 後継者不在率動向調査(2025 年)」によれば、全国の後継者不在率は 50.1% と 7 年連続で改善しました(前年比 −2.0pt)。中小企業の不在率は 51.2%、業種別では建設業 57.3%・自動車関連小売 62.3% などが高水準にあります。地域差も大きく、最高は秋田県 73.7%、最低は三重県 33.9% という分布です。

同時に、中小企業白書 2025 年版では「内部昇格 36.1% > 同族承継 32.3%」という構造転換が初めて明示されました。後継者候補の属性では「非同族」が 41.0%(4 年連続首位、初の 40% 台)。事業承継・引継ぎ支援センター経由の第三者承継成約件数も 2,132 件(2024 年度・過去最高)に達しています。

これらの数字は、外形的には「親族外承継の時代到来」を示しています。M&A 仲介の業界記事でも、こうしたデータを引用して「親族外承継は良策である」と結論する論調が一般的です。

しかし弊社が、現場で経営者の方々と何百回と対話してきた経験から申し上げると、この種の構造分析だけでは、決して描き切れない領域が存在します。

それは、自分の分身ともいえる会社を、家族(子供)に継がせられないというオーナーご自身の内面・葛藤です。創業者としての矜持、長年共に歩んだ家族への期待、本人がそれを望んでいないという現実、後継者不在の構造的要因(少子化・職業選択の自由・親世代の事業承継観の変化)─ 数字には現れない、しかし意思決定の根底にある感情的論点が必ず横たわっています。

本記事の出発点は、この感情に寄り添うことから始めます。「継がせるのが正義」の時代が終わったというより、家族を含む選択肢の中から、最もよい未来を選ぶ時代になったと捉え直すことが、親族外承継の「やり方」を考える前提だと弊社は考えます。

まずはご自身のお気持ちを、客観的に整理してみませんか

親族外承継の検討は、構造分析だけでは判断できません。ご自身が今どの段階にいて、何を不安に感じているか を、まず 10 分の質問形式で整理してみませんか。客観的な現状診断が、次の一歩の精度を上げます。

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2. 通説への論難 — 「親族外承継 = 良策」論を疑う

業界の論調は、しばしば次のような流れで語られます。「後継者不在率が高い → 親族外承継が増えている → だから親族外承継は良策である」。この三段論法は構造的には正しいのですが、現場の実務的論点が抜け落ちています。論難形式で 3 つの観点から問い直します。

(1) MBO・EBO の資金調達ハードル

親族外承継のうち、社内の役員・従業員への承継は MBO(経営陣による買収)・EBO(従業員による買収) と呼ばれます。「事業の中身を最も理解している人材が承継する」という意味で理想的にも見えますが、最大の障壁が資金調達です。

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会社の株式時価が数千万円〜数億円規模になる優良企業ほど、役員・従業員個人の資力では取得が困難です。SPC(特別目的会社)を設立してデット調達するスキームが一般的ですが、金融機関の融資条件、担保提供、経営者保証の引き受けなど、個人にとって負担の重い設計を要します。「事業として優良な会社ほど、社内承継が成立しにくい」という構造的ジレンマがここに生じます。

(2) 第三者承継における文化断絶と従業員プレッシャー

第三者承継(社外の買い手への譲渡)は、相手探しの幅が広く、価格面でも合意形成が比較的しやすいスキームです。しかし、ここにも実務的な論点があります。

第一に、経営理念・社風・取引慣行の断絶リスクです。買い手企業の文化と承継先の文化が大きく異なる場合、主要顧客や金融機関との関係性、社内のキーパーソンの定着率に影響が出ます。第二に、従業員に過度なプレッシャーがかかる場合があります。承継後の組織再編、KPI 設定の変更、本社機能の集約など、買い手企業の運営方針が、現場の働き方に直接的な変化をもたらすためです。

この 2 つは、買い手選定とスキーム設計の段階で十分に検討されないまま M&A が進行した場合に顕在化する論点です。

(3) ファンド承継 — 一概に否定はしない

一方で、近年は投資ファンドへの承継で長期視点の経営支援を受け、企業価値を大きく伸ばしている事例も多くあります。地方の中堅企業がファンド傘下入り後に IT 投資・組織再構築・新規事業開発を加速し、5 年後にさらに上位の戦略パートナーへバトンを渡すという「多段階承継」も実例として増えています。

ファンドが必ずしも「短期的な利益至上主義」と決めつけるのは、現代の事業承継の選択肢を狭めます。重要なのは、相手探しから一緒に、ゼロから「どうすべきか」を相談できる支援者を選ぶこと、その上でファンド・事業会社・社内承継の比較をフラットに行うことです。弊社はこの設計段階から伴走するスタンスで、感情・構造・スキームの 3 軸を同時に扱います。

3. 中小 M&A ガイドライン第 3 版が示す類型と、現場の実務感覚

中小企業庁から出されている 中小 M&A ガイドライン(第 3 版、2024 年 8 月改訂) によれば、親族外承継は社内承継(MBO・EBO)と第三者承継(M&A)に整理されます。第 3 版での主要改訂ポイントは次の通りです。

これらは、業界として「親族外承継のやり方」を再定義する大きな転換点です。しかしながら現場の経営者・従業員・取引先・金融機関の実務感覚を踏まえると、ガイドラインの分類に加えて、もう一段の運用視点が必要だと弊社は考えています。それを 「対話併走型 第三者承継」 と命名し、3 つの要素で整理します。

要素 ① 感情先行 — 数字より先に内面に降りる

親族外承継の検討は、しばしば「業績・財務指標・買い手候補リスト」から始められますが、弊社は最初に、ご家族との関係・後継者候補との対話・経営者ご自身の引退観に時間を割きます。「継がせる/継がせない」は感情を伴う判断であり、感情を整理しないまま進めた M&A は、契約後の再交渉・人材流出・後悔につながりやすいためです。ご自身の検討段階を客観的に整理されたい場合は、10 分 M&A 診断 をご利用いただくのも一案です。

要素 ② 段階開示 — 取引先・金融機関・従業員の順序設計

第三者承継では、株式譲渡制限(会社法 139 条)に基づく承認手続き、チェンジオブコントロール条項を含む主要契約の見直し、金融機関への事前打診、従業員への開示タイミングの設計が、案件全体の成否を決めます。弊社は、誰に・いつ・何を・どこまで開示するかを、案件初期から行動計画として整理します。

要素 ③ コンプライアンス徹底 — ガイドライン第 3 版と経営者保証の 3 要件

中小 M&A ガイドライン第 3 版に加え、経営者保証ガイドライン特則(2019 年 12 月策定) および 2024 年 3 月開始の 事業者選択型 経営者保証非提供制度 の活用は、現代の親族外承継において必須の検討事項です。経営者保証解除の 3 要件である「①法人・個人の分離」「②財務基盤強化」「③財務情報開示の透明性」は、買い手・金融機関との交渉実務に直結します。

また、法人版 事業承継税制(特例措置) の活用も、親族外後継者を含めた承継スキームの選択肢を広げます。特例承継計画の提出期限は 令和9年(2027年)9月30日、贈与・相続の期限は 2027 年 12 月 31 日(延長予定なし)と切迫しているため、税理士等の専門家と早期に検討することをお勧めします。

株式譲渡所得税の 20.315%(申告分離課税、所得税 15.315% + 住民税 5%)、退職金スキームの 1/2 課税活用、国税庁 No.1463 のみなし譲渡規定など、税務論点はいずれも顧問税理士・公認会計士と連携しながら個別に設計する必要があります。

4. 将来振り返って気づくこと

「対話併走型 第三者承継」を提案する弊社が最も重視しているのは、案件成約の瞬間ではありません。承継から 3 年・5 年・10 年が経った時、関係者全員が「あのときの選択は正しかった」と振り返れるかどうかです。

親族外承継のやり方を巡っては、業界に多くの選択肢があります。最終的に振り返ったとき、本当に大切だったのは「目先の条件」ではなく、「ガイドラインに沿って丁寧に向き合ってくれた担当者」 だったのではないか、と思う日が来るかもしれません。コンプライアンスを守る姿勢こそが、売り手・買い手・従業員・取引先・金融機関との信頼関係を守る判断材料だった、という気づきです。

5. 関連情報・お問い合わせ

地域別・業種別の M&A 動向や、業種固有の許認可承継論点については、以下のページをご参照ください。

本記事の主要出典

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務・法務判断を行うものではありません。具体的なスキーム選定・税務処理は、顧問税理士・公認会計士・弁護士等の専門家にご相談ください。

監修・執筆

五十嵐 悠一株式会社日本財務戦略センター 代表取締役)
京都大学経済学部経営学科卒。損害保険ジャパン本店営業部(企業リスク・法務)を経て、東証上場 M&A 仲介会社で多数の成約に従事。2020 年 5 月に株式会社日本財務戦略センターを創業。日本 CFO 協会認定プロフェッショナル CFO。業界専門コラム 74 本寄稿(2021 年〜継続)
→ 代表挨拶・経歴詳細

登録・所属

中小企業庁 M&A 支援機関登録事業者/一般社団法人 M&A 支援機関協会 正会員中小 M&A ガイドライン第 3 版 遵守

公開・更新

公開日:2026 年 4 月 25 日 / 最終更新:2026 年 4 月 25 日

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別案件の判断には各法令・税制の最新解釈と専門家関与が必要です。具体的なスキーム選定・税務処理は、顧問税理士・公認会計士・弁護士、または弊社までご相談ください。

運営会社情報

会社名

株式会社 日本財務戦略センター(JFSC)

所在地

〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町 1-1-8 神山ビル 3A

電話番号

03-4500-7730(平日 9:00-18:00)

メール

info@jfsc.jp

代表取締役

五十嵐 悠一

設立

2020 年 5 月

資本金

1,000 万円(資本準備金含む)

事業内容

M&A 仲介、企業再生、業務提携支援、財務改善、新規事業支援

加盟団体

中小企業庁 M&A 支援機関登録事業者
一般社団法人 M&A 支援機関協会 正会員

プライバシー

プライバシーポリシー利用規約

公開日: 2026年4月25日 / 最終更新日: 2026年5月22日
五十嵐 悠一

執筆者

五十嵐 悠一(いがらし ゆういち)

株式会社日本財務戦略センター 代表取締役

京都大学経済学部経営学科卒業。株式会社損害保険ジャパン本店営業部、東証上場M&A仲介会社を経て、2020年5月に日本財務戦略センターを設立。中小企業のM&A仲介・事業承継支援を専門とし、医療・介護・食品製造・流通卸・機械製造分野の成約実績を持つ。

資格:プロフェッショナルCFO(日本CFO協会)/M&Aエキスパート(金融業務2級 事業承継・M&Aコース)

公的登録:中小企業庁 M&A支援機関 登録事業者/一般社団法人 M&A支援機関協会 正会員

メディア登壇:株式会社サイゾー Business Journal ウェブセミナー講師「【売り手向け】M&Aを成功させるための具体的な行動・プロセス・知識」(2022年6月)[公式告知]

専門家コラム寄稿:BATONZ(国内最大級M&A プラットフォーム)に M&A・事業承継 74本(2021年〜継続)[コラム一覧]

|LinkedIn|X (@jfsc2020)|BATONZ

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の案件における法務・税務・会計判断を提供するものではありません。法務・税務・会計の個別判断は、弁護士・税理士・公認会計士等の専門家にご相談ください。M&Aのスキーム設計・タイミング・買い手探し等のアドバイザリーは、株式会社日本財務戦略センターにご相談ください。記載内容は公開時点の情報に基づき、法令改正や市場変動により最新の状況と異なる場合があります。

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よくあるご質問(FAQ)

この章のポイント
日本財務戦略センターへのご相談に関する共通の10問と、本記事に関する5問の計15問。
共通Q1. 日本財務戦略センターはどのような会社ですか?
A. 株式会社日本財務戦略センター(JFSC)は、中小企業オーナーの M&A・事業承継を「自分事として最後まで完結する」ためのご相談先です。仲介の独断ではなく、売り手の判断材料を整える立場を貫いています。会社概要もご覧ください。
共通Q2. 相談したら、必ず M&A しなければいけませんか?
A. いいえ、ご相談のみで結構です。相談後に「今回は見送ります」と判断いただいても問題ありません。M&A 以外の選択肢(廃業・親族承継・事業再生)も含めてご一緒に整理します。まずは無料相談からお気軽にどうぞ。
共通Q3. 相談料・着手金は発生しますか?
A. 初回相談・簡易査定・進行中の段階まで、すべて無料です。日本財務戦略センターは完全成功報酬制を採用しており、M&A 成約時のみご報酬が発生します。着手金・中間金・月額顧問料は一切いただきません。なお、案件特性により外部専門家への依頼や登記等の実費(例:司法書士の登記費用、外部監査法人による資産査定、譲受企業側からの弁護士・公認会計士による DD 費用 等)が発生する場合は、必ず事前にご相談・ご同意のうえ進めますので、不意の費用負担は生じません。詳細は弊社の報酬体系をご確認ください。
共通Q4. 一般的な M&A 仲介会社と、どこが違いますか?利益相反はどう開示されますか?
A. M&A 仲介は売主・買主の双方から報酬を得る「両手仲介」が業界慣行で、構造的な利益相反のリスクがあります。そのうえで、業界には「誘い込む仲介」と「公開する仲介」の二類型があると当社は考えています。日本財務戦略センターは後者の立場で、契約締結時に重要事項説明書を交付し、両手仲介の構造を含めて文書でご説明したうえで、売り手の判断材料となる情報を整え、買い手の都合で交渉を急がせない姿勢を貫きます。これは経済産業省・中小企業庁中小 M&A ガイドライン第 3 版・2024 年 8 月改訂、手数料算定基準の開示・買い手信用調査等を留意事項として明示)に則った対応です。二類型化の根拠は弊社独自の業界 20 社研究レポート、構造論の詳細は仲介契約 vs FA 契約の構造分析もご参照ください。
共通Q5. どれくらいの規模から相談できますか?
A. 年商数千万円規模の小規模事業から、数億円規模まで対応します。業界の多くの仲介会社では最低手数料を 2,000 万円以上に設定している傾向で、各社の最低手数料は中小企業庁M&A 支援機関登録制度・登録情報で確認いただけます。日本財務戦略センターの最低手数料は 700 万円で、小規模案件もお引き受けしています。具体的な報酬構造は弊社の報酬体系をご確認ください。
共通Q6. 税金・法律のことを詳しく教えてもらえますか?
A. 税務・法務は税理士法・弁護士法により、具体的な提案は弁護士・税理士等の専門家のみが行えます。当社は業界慣行の一般論をご説明した上で、顧問の先生方にご確認いただく形でご案内します。必要に応じて専門家ネットワークのご紹介も無料で行っています。
共通Q7. 家族や従業員に知られたくないのですが、可能ですか?
A. ご相談段階から NDA(秘密保持契約)を締結し、徹底管理します。社名を公開せずに買い手候補へ打診する「ノンネーム打診」の進め方も可能です。守秘義務体制については情報管理ポリシーでご確認いただけます。
共通Q8. 成約までどれくらいの期間がかかりますか?
A. 標準的には 3〜6 ヶ月程度を目安としてお考えください。買い手候補と事前に綿密な調整を行い、売主オーナー様のペースで進行します。スピード優先で売主の利益を損なう進め方は致しませんが、売主オーナー様のご事情・ご要望に応じて、最短 60 日での成約実績もございます。
共通Q9. デューデリジェンス(DD)では、どのような立場をとりますか?
A. 日本財務戦略センターは、売主オーナー様の利益を最優先に検討する立場を貫きます。仲介業の構造的な利益相反論点については仲介契約 vs FA 契約の構造分析で詳述しており、DD 費用負担の判例実務は東京地裁 DD 費用判決の射程でご確認いただけます。必要に応じて第三者の公認会計士・弁護士・税理士等の専門家をご紹介し、買い手寄りに偏らない査定体制を整えます。中小企業庁中小 M&A ガイドラインの遵守事項に則り、適切な情報開示を行います。
共通Q10. 対応エリアは限られますか?
A. 全国対応可能です。首都圏はもちろん、各地方都市でもご相談実績があります。オンライン面談と現地訪問を組み合わせ、所在地を問わず売主様のペースで進行します。まずは所在地を問わない無料相談をご利用ください。
本記事Q11. 記事で指摘されているように、自社は優良企業ですが、役員や従業員によるマネジメントバイアウト(MBO)や従業員による買収(EBO)の資金調達が現実的か不安です。どのような選択肢が考えられますか?
A. マネジメントバイアウト(MBO)や従業員による買収(EBO)では、会社の株式時価が数千万円から数億円規模になる場合、役員・従業員個人の資力だけでは取得が困難なケースが多く見られます。特別目的会社(SPC)を設立し、金融機関からのデット調達を組み合わせるスキームが一般的ですが、融資条件や経営者保証の引き受けなど、様々な要素を検討する必要があります。
本記事Q12. 第三者承継を検討する際、記事にある「文化断絶」や「従業員へのプレッシャー」をどのように回避・軽減すれば良いでしょうか?
A. 買い手選定の段階で、自社の経営理念や社風との親和性を重視することが、文化断絶のリスク軽減に繋がります。また、承継後の組織再編や運営方針について、事前に可能な範囲で情報共有を行い、従業員が抱く不安を軽減する対話の機会を設けることも有効と考えられます。
本記事Q13. 中小M&Aガイドライン第3版で触れられている「段階開示」について、取引先、金融機関、従業員への情報開示の順序やタイミングについて、実務上の注意点を教えてください。
A. 段階開示は、M&Aプロセスにおける情報漏洩リスクを管理しつつ、関係者の動揺を最小限に抑えるために重要な要素です。一般的には、取引先、金融機関、従業員の順で開示を検討しますが、個別の状況に応じて最適なタイミングや開示内容を慎重に設計する必要があります。
本記事Q14. 記事で「自分の分身ともいえる会社を家族に継がせられない葛藤」に触れられていますが、感情的な側面を客観的に整理するにはどうすれば良いでしょうか?
A. 親族外承継の検討は、統計データだけでなく、ご自身の内面・葛藤に寄り添うことから始めることが重要です。弊社が提供する10分M&A診断のようなツールを活用し、ご自身の現在の状況や不安に感じている点を客観的に言語化してみることから始めるのも一つの方法です。
本記事Q15. 中小M&Aガイドライン第3版で言及されている「経営者保証の3要件」とは具体的にどのようなもので、第三者承継においてどのように考慮すべきでしょうか?
A. 経営者保証に関するガイドラインにおける3要件は、保証契約の必要性、保証金額の合理性、保証履行の可能性を指します。第三者承継においては、譲渡後の経営者保証の解除や新たな保証の引き受けについて、買い手との間で慎重な交渉と合意形成が求められます。詳細な法的・税務的な影響については、必ず専門家にご確認ください。

📅 本記事の情報基準日

本記事は 2026年4月25日 公開時点の情報に基づきます。税制・法令等は改正される場合があるため、最新の制度・税制は公的機関の公式情報をご確認ください。

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