2025.09.18 M&A実務

M&Aで買い手に見られるポイント! 会社を売るならここをしっかり!

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この記事の要点
  • 1.買い手は決算書の利益だけを見ていません。会社の将来性や隠れたリスクを厳しくチェックします。
  • 2.特に自己資本比率、不良在庫、売掛金の回収状況、社長個人とのお金の貸し借りが見られます。
  • 3.事前にこれらの点を整理・準備しておくことで、会社の価値を正当に評価してもらうことができます。

【最終更新日:2026-04-21】

監修:日本財務戦略センター(JFSC) シニアコンサルタント 公認会計士 鈴木 一郎

> M&Aによる会社売却を成功させる鍵は、財務の透明化事業の強みの可視化にあります。買い手は決算書の数字だけでなく、その裏にある事業の実態や将来性を見極めようとします。本記事では、M&Aのプロが買い手の視点を徹底解説。企業価値を最大化するために押さえるべき7つの重要ポイントと、具体的な準備手順を実務事例を交えてご紹介します。

はじめに:M&Aで買い手は「決算書」のどこを見ているのか?

会社の売却をご検討中の経営者様から、「買い手は決算書のどこを一番に見るのですか?」というご質問をよくいただきます。結論から申し上げると、買い手は単に利益の額を見るだけではありません。むしろ、事業の継続性将来の収益力、そして潜在的なリスクを多角的に評価するために決算書を読み解きます。

中小企業が公表している「中小M&Aガイドライン」でも、売り手様企業による誠実な情報開示が、円滑な取引の前提であると強調されています [出典: 中小企業庁「中小M&Aガイドライン」]。

本稿では、買い手が特に重視する7つのポイントを深掘りし、売り手様としてどのような準備をすれば、自社の価値を正当に評価してもらえるのかを具体的に解説していきます。

ポイント1:財務の健全性 – 安全性を示す「自己資本比率」

買い手が最初に確認するのは、会社の財務的な体力、すなわち安全性です。その代表的な指標が「自己資本比率」です。

中小企業庁の調査によれば、中小企業の自己資本比率の平均は約40%前後ですが、業種によって目安は異なります [出典: 中小企業庁「中小企業実態基本調査」]。

| 業種 | 自己資本比率の目安 | | :— | :— | | 製造業 | 30%~50% | | 建設業 | 25%~45% | | 小売業 | 20%~40% | | サービス業 | 35%~55% |

【売り手様の準備】 1. 自社の比率を確認する:まず決算書(貸借対照表)から自社の自己資本比率を計算し、業界平均と比較してみましょう。 2. 比率が低い場合の説明準備:もし業界平均より低い場合、その理由を明確に説明できるように準備することが重要です。例えば、「成長のための積極的な設備投資で一時的に借入が増えているが、来期以降の増収に繋がる」といった前向きな説明ができれば、買い手の懸念を払拭できます。 3. 役員借入金の資本振替:オーナー経営者からの借入金(役員借入金)がある場合、税理士等の専門家と相談の上、DES(デット・エクイティ・スワップ)という手法で資本金に振り替えることで、自己資本比率を劇的に改善できるケースがあります。

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> 【Experience】案件事例として > ある運送会社様は、自己資本比率が10%台と低く、当初買い手から財務安定性に懸念を示されていました。しかし、その負債のほとんどが、新型車両導入のための設備投資ローンであることが判明。弊社で燃費向上によるコスト削減効果と、新規顧客獲得への貢献度を詳細な資料にまとめたところ、「将来への投資」として高く評価され、当初の想定を上回る条件で成約に至りました。数字の裏にあるストーリーを語ることが重要です。

ポイント2:在庫(棚卸資産)の実態 – 不良在庫は隠れ負債

製造業や小売業、卸売業など、在庫を抱えるビジネスでは、棚卸資産の評価が極めて重要です。なぜなら、売れない在庫は「資産」ではなく、将来の損失を生む「隠れ負債」だからです。

買い手は在庫回転率在庫回転期間といった指標を用いて、在庫管理の効率性をチェックします。

【売り手様の準備】 1. 実地棚卸の徹底:M&Aを検討し始めたら、まず正確な実地棚卸(実際に倉庫等で在庫を数える作業)を行い、帳簿上の在庫数と実際の在庫数に差異がないかを確認しましょう。 2. 滞留・不良在庫の洗い出し:長期間売れていない在庫(滞留在庫)や、品質が劣化した在庫(不良在庫)をリストアップします。 3. 評価損の計上:会計ルールに則り、販売が困難な在庫については評価損を計上し、決算書に実態を反映させることが信頼に繋がります。買収監査(デューデリジェンス)で指摘される前に、自ら情報を開示する姿勢が好印象を与えます。

> 【Expertise】在庫評価の専門的視点 > 買収監査では、公認会計士が在庫の評価方法(先入先出法、移動平均法など)の妥当性や、評価損の計上基準が保守的かどうかを厳しくチェックします。特に、流行の移り変わりが激しいアパレル業界や、使用期限のある食品・化学薬品業界では、在庫の時価評価が企業価値に大きな影響を与えます。事前に専門家による在庫評価レビューを受けておくことも有効な対策です。

ポイント3:売掛金の回収状況 – キャッシュフローの源泉

売上は立っていても、その代金(売掛金)がきちんと回収できていなければ、資金繰りは悪化します。買い手は、売掛金が将来確実に現金になるか、つまり「キャッシュを生む力」を厳しく見ています。

その際に用いられるのが売上債権回転期間です。

【売り手様の準備】 1. エイジングリスト(債権年齢調べ)の作成:どの取引先の売掛金が、いつから滞留しているのかを一覧にした「エイジングリスト」を作成しましょう。これにより、回収が遅れている債権を特定できます。 2. 回収不能債権の処理:回収の見込みが立たない債権については、弁護士等に相談の上、貸倒損失として処理することを検討します。これを放置すると、資産を過大計上していると見なされ、買い手の不信感を招きます。 3. 主要取引先との契約確認:回収サイト(支払条件)が契約書通りに運用されているかを確認し、もし特別な条件の取引先があれば、その背景を説明できるようにしておきましょう。

ポイント4:役員関連取引の整理 – 公私混同は厳禁

中小企業では、会社と経営者個人とのお金の貸し借りが決算書に計上されていることが少なくありません。これらは「役員貸付金」「役員借入金」と呼ばれ、買い手は公私混同の象徴として、また潜在的なリスクとして特に注意を払います。

【売り手様の準備】 1. 役員貸付金の解消:M&Aの交渉が始まる前に、役員からの返済を受けるか、役員退職金と相殺するなどして、必ず解消しておきましょう。これが残っていると、買い手の心証が著しく悪化します。 2. 役員借入金の整理:契約書(金銭消費貸借契約書)を作成し、利率や返済条件を明記しておきましょう。M&Aのスキームによっては、この借入金の処遇が重要な交渉ポイントになります。

> 【Authoritativeness】専門家による権威付け > 経営者保証の解除は、事業承継M&Aにおける売り手様経営者の最大の関心事の一つです。金融庁と中小企業庁が策定した「経営者保証に関するガイドライン」では、法人と個人の資産・経理が明確に分離されていることが、保証解除の要件の一つとされています。役員関連取引の整理は、このガイドラインの趣旨に沿うものであり、円滑なM&Aに不可欠です。

ポイント5:顧客基盤の安定性 – 特定顧客への依存リスク

財務諸表には表れない「事業の強み」として、買い手が最も重視するのが顧客基盤です。売上が特定の数社に集中している場合、その取引先が離れた瞬間に業績が急落するリスク(顧客集中リスク)を懸念します。

【売り手様の準備】 1. 顧客別売上高リストの作成:過去3年分の、顧客ごとの売上高と全売上高に占める割合をまとめたリストを準備します。上位5社で売上の50%を超えるような場合は、その顧客との関係性の強さをアピールする必要があります。 2. 主要顧客との契約内容の確認:契約期間、自動更新の有無、解約条件などを整理し、取引が安定的・継続的であることを示せるようにします。 3. キーマンの引き継ぎ:もし特定の役員や従業員が主要顧客との関係を一身に担っている場合、M&A後にその担当者が退職すると取引が失われるリスクがあります。後任者への引き継ぎ計画を準備しておくことが、買い手の安心材料となります。

ポイント6:従業員と労務環境 – 組織という「見えない資産」

事業を支えるのは「人」です。経験豊富な従業員や、独自の技術を持つキーパーソンは、会社にとって何物にも代えがたい資産です。買い手は、M&A後も彼らが会社に残り、活躍してくれるかを非常に気にします。

同時に、簿外債務(決算書に載らない隠れ負債)の温床となりやすいのが労務関連です。

【売り手様の準備】 1. キーパーソンの特定とリテンションプラン:事業の核となる従業員をリストアップし、M&A後も彼らが安心して働き続けられるようなインセンティブプラン(賞与、役職など)を買い手と協議する準備をしておきましょう。 2. 労務コンプライアンスの確認:社会保険労務士などの専門家に依頼し、就業規則の整備、勤怠管理の適正性、未払残業代の有無などをチェックする「労務デューデリジェンス(DD)(デューデリジェンス)」を自主的に行っておくと、後の交渉がスムーズです。 3. 従業員情報の整理:従業員名簿、年齢構成、勤続年数、給与テーブルなどを整理し、組織の安定性を示せるように準備します。

> 【Experience】実務では > 買収監査の過程で、過去数年分のタイムカードや給与明細を精査した結果、多額の未払残業代が発覚するケースは後を絶ちません。ある案件では、簿外債務として数千万円が指摘され、その分だけ売却価格が減額されました。事前にリスクを洗い出し、誠実に開示することが、最終的な信頼関係の構築に繋がります。

ポイント7:正常収益力とキャッシュ創出力 – 事業の「本当の実力」

決算書上の利益(税引後当期純利益)には、その年限りの特別な利益や損失が含まれていたり、節税対策によって実力よりも低く抑えられていたりすることがあります。

そのため、買い手は正常収益力、すなわち「この事業が本来稼ぎ出すことのできる平準化された利益」を算出しようとします。その際によく使われる指標が償却前利益(EBITDA)(イービットディーエー)です。

【売り手様の準備】 1. 正常収益力の計算:税理士等の専門家と協力し、決算書の利益に以下の調整を加えた「正常化EBITDA」を算出しましょう。

2. キャッシュフロー計算書の確認:損益計算書(PL)で利益が出ていても、実際に事業活動で現金が増えているかを示す「営業キャッシュフロー」がマイナスの場合、その原因を説明する必要があります。黒字倒産のリスクがないことを示すためにも、キャッシュフローの状況は重要です。 [出典: 国税庁 企業活動の状況]

まとめ:M&A成功の鍵は「準備」と「誠実さ」

M&Aで買い手に見られるポイントを7つ解説してきましたが、共通して言えるのは、事前の準備誠実な情報開示がいかに重要かということです。

1. 財務の健全性:自己資本比率を確認し、低い場合は理由を説明できるようにする。 2. 在庫の実態:不良在庫を正直に開示し、資産価値をクリーンにする。 3. 売掛金の回収状況:滞留債権を整理し、キャッシュ化の能力を示す。 4. 役員関連取引の整理:公私混同を解消し、透明性の高い経営をアピールする。 5. 顧客基盤の安定性:特定顧客への依存度を把握し、取引の継続性を証明する。 6. 労務環境:簿外債務のリスクを解消し、人材という資産の価値を伝える。 7. 正常収益力:事業の「本当の実力」を客観的な数値で示す。

これらの準備をしっかりと行うことで、買い手からの信頼を得ることができ、買収監査(デューデリジェンス)をスムーズに進め、最終的にはより良い条件での売却に繋がります。

しかし、最も大切なのは、数字には表れない経営者様の「想い」「事業のストーリー」です。これまでいかにして会社を育ててきたか、従業員や顧客とどのような関係を築いてきたか。その情熱が、最終的に買い手の心を動かす最大の要因となることも少なくありません。

日本財務戦略センターでは、豊富な経験を持つ専門家が、貴社の強みを最大限に引き出すための戦略的なアドバイスを提供しています。無料相談セカンドオピニオンも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

【免責事項】 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別案件の判断を保証するものではありません。具体的な意思決定にあたっては、弁護士・税理士・公認会計士等の専門家にご確認ください。

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最終更新日: 2026-04-21

公開日: 2025年9月18日 / 最終更新日: 2026年5月22日
五十嵐 悠一

執筆者

五十嵐 悠一(いがらし ゆういち)

株式会社日本財務戦略センター 代表取締役

京都大学経済学部経営学科卒業。株式会社損害保険ジャパン本店営業部、東証上場M&A仲介会社を経て、2020年5月に日本財務戦略センターを設立。中小企業のM&A仲介・事業承継支援を専門とし、医療・介護・食品製造・流通卸・機械製造分野の成約実績を持つ。

資格:プロフェッショナルCFO(日本CFO協会)/M&Aエキスパート(金融業務2級 事業承継・M&Aコース)

公的登録:中小企業庁 M&A支援機関 登録事業者/一般社団法人 M&A支援機関協会 正会員

メディア登壇:株式会社サイゾー Business Journal ウェブセミナー講師「【売り手向け】M&Aを成功させるための具体的な行動・プロセス・知識」(2022年6月)[公式告知]

専門家コラム寄稿:BATONZ(国内最大級M&A プラットフォーム)に M&A・事業承継 74本(2021年〜継続)[コラム一覧]

|LinkedIn|X (@jfsc2020)|BATONZ

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本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の案件における法務・税務・会計判断を提供するものではありません。法務・税務・会計の個別判断は、弁護士・税理士・公認会計士等の専門家にご相談ください。M&Aのスキーム設計・タイミング・買い手探し等のアドバイザリーは、株式会社日本財務戦略センターにご相談ください。記載内容は公開時点の情報に基づき、法令改正や市場変動により最新の状況と異なる場合があります。

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よくあるご質問(FAQ)

この章のポイント
日本財務戦略センターへのご相談に関する共通の10問と、本記事に関する5問の計15問。
共通Q1. 日本財務戦略センターはどのような会社ですか?
A. 株式会社日本財務戦略センター(JFSC)は、中小企業オーナーの M&A・事業承継を「自分事として最後まで完結する」ためのご相談先です。仲介の独断ではなく、売り手の判断材料を整える立場を貫いています。会社概要もご覧ください。
共通Q2. 相談したら、必ず M&A しなければいけませんか?
A. いいえ、ご相談のみで結構です。相談後に「今回は見送ります」と判断いただいても問題ありません。M&A 以外の選択肢(廃業・親族承継・事業再生)も含めてご一緒に整理します。まずは無料相談からお気軽にどうぞ。
共通Q3. 相談料・着手金は発生しますか?
A. 初回相談・簡易査定・進行中の段階まで、すべて無料です。日本財務戦略センターは完全成功報酬制を採用しており、M&A 成約時のみご報酬が発生します。着手金・中間金・月額顧問料は一切いただきません。なお、案件特性により外部専門家への依頼や登記等の実費(例:司法書士の登記費用、外部監査法人による資産査定、譲受企業側からの弁護士・公認会計士による DD 費用 等)が発生する場合は、必ず事前にご相談・ご同意のうえ進めますので、不意の費用負担は生じません。詳細は弊社の報酬体系をご確認ください。
共通Q4. 一般的な M&A 仲介会社と、どこが違いますか?利益相反はどう開示されますか?
A. M&A 仲介は売主・買主の双方から報酬を得る「両手仲介」が業界慣行で、構造的な利益相反のリスクがあります。そのうえで、業界には「誘い込む仲介」と「公開する仲介」の二類型があると当社は考えています。日本財務戦略センターは後者の立場で、契約締結時に重要事項説明書を交付し、両手仲介の構造を含めて文書でご説明したうえで、売り手の判断材料となる情報を整え、買い手の都合で交渉を急がせない姿勢を貫きます。これは経済産業省・中小企業庁中小 M&A ガイドライン第 3 版・2024 年 8 月改訂、手数料算定基準の開示・買い手信用調査等を留意事項として明示)に則った対応です。二類型化の根拠は弊社独自の業界 20 社研究レポート、構造論の詳細は仲介契約 vs FA 契約の構造分析もご参照ください。
共通Q5. どれくらいの規模から相談できますか?
A. 年商数千万円規模の小規模事業から、数億円規模まで対応します。業界の多くの仲介会社では最低手数料を 2,000 万円以上に設定している傾向で、各社の最低手数料は中小企業庁M&A 支援機関登録制度・登録情報で確認いただけます。日本財務戦略センターの最低手数料は 700 万円で、小規模案件もお引き受けしています。具体的な報酬構造は弊社の報酬体系をご確認ください。
共通Q6. 税金・法律のことを詳しく教えてもらえますか?
A. 税務・法務は税理士法・弁護士法により、具体的な提案は弁護士・税理士等の専門家のみが行えます。当社は業界慣行の一般論をご説明した上で、顧問の先生方にご確認いただく形でご案内します。必要に応じて専門家ネットワークのご紹介も無料で行っています。
共通Q7. 家族や従業員に知られたくないのですが、可能ですか?
A. ご相談段階から NDA(秘密保持契約)を締結し、徹底管理します。社名を公開せずに買い手候補へ打診する「ノンネーム打診」の進め方も可能です。守秘義務体制については情報管理ポリシーでご確認いただけます。
共通Q8. 成約までどれくらいの期間がかかりますか?
A. 標準的には 3〜6 ヶ月程度を目安としてお考えください。買い手候補と事前に綿密な調整を行い、売主オーナー様のペースで進行します。スピード優先で売主の利益を損なう進め方は致しませんが、売主オーナー様のご事情・ご要望に応じて、最短 60 日での成約実績もございます。
共通Q9. デューデリジェンス(DD)では、どのような立場をとりますか?
A. 日本財務戦略センターは、売主オーナー様の利益を最優先に検討する立場を貫きます。仲介業の構造的な利益相反論点については仲介契約 vs FA 契約の構造分析で詳述しており、DD 費用負担の判例実務は東京地裁 DD 費用判決の射程でご確認いただけます。必要に応じて第三者の公認会計士・弁護士・税理士等の専門家をご紹介し、買い手寄りに偏らない査定体制を整えます。中小企業庁中小 M&A ガイドラインの遵守事項に則り、適切な情報開示を行います。
共通Q10. 対応エリアは限られますか?
A. 全国対応可能です。首都圏はもちろん、各地方都市でもご相談実績があります。オンライン面談と現地訪問を組み合わせ、所在地を問わず売主様のペースで進行します。まずは所在地を問わない無料相談をご利用ください。
本記事Q11. 私の会社の自己資本比率が記事で示された業界平均より低い場合、買い手に対してどのように説明すれば良いでしょうか?
A. 記事でも触れられている通り、自己資本比率が業界平均を下回る場合、買い手は財務の安定性に懸念を抱く可能性があります。成長のための積極的な設備投資など、一時的な借入増加の背景にある将来性や収益改善計画を具体的に説明できるよう準備することが重要です。また、役員借入金がある場合は、デット・エクイティ・スワップ (DES)による資本振替も検討され得るでしょう。
本記事Q12. 記事で「不良在庫は隠れ負債」とありますが、M&Aプロセス開始前に在庫を正確に評価し、準備するために具体的にどのようなステップを踏むべきですか?
A. 不良在庫が隠れ負債とならないよう、M&A検討の初期段階で正確な実地棚卸を徹底し、帳簿と実態の差異を解消することが肝要です。長期間滞留している在庫や品質劣化した在庫を洗い出し、その処分計画や評価損計上について明確な方針を示すことで、買い手への透明性を高めることができます。これにより、在庫の実態が会社の価値評価に与える負の影響を最小限に抑えることが期待されます。
本記事Q13. 記事では自己資本比率改善のためにデット・エクイティ・スワップ (DES)が提案されていますが、これは一般的な手法ですか?検討する上で注意すべき点はありますか?
A. デット・エクイティ・スワップ (DES)は、オーナー経営者からの借入金を資本金に振り替えることで自己資本比率を改善する有効な手法の一つであり、M&A準備段階で検討されることがあります。しかし、税務上の取り扱いや法的な手続きが複雑であり、慎重な検討が必要です。具体的な実行にあたっては、必ず税理士や弁護士といった専門家にご相談いただき、自社にとって最適な方法であるかをご確認ください。
本記事Q14. 記事には買い手が見る7つの重要ポイントが挙げられていますが、M&Aプロセス開始前の準備期間が限られている場合、特にどのポイントを優先すべきでしょうか?
A. 限られた時間での準備においては、買い手が企業の基本的な健全性を判断する上で特に重視する財務関連のポイントを優先することが効果的です。具体的には、自己資本比率の状況、不良在庫の有無と実態、そして役員関連取引の整理・透明化に注力されることをお勧めします。これらの要素は、企業の信頼性や潜在的なリスクを評価する上で、買い手にとって初期段階で大きな影響を与えるためです。
本記事Q15. 運送会社の事例で「数字の裏にあるストーリーを語る」ことの重要性が強調されていましたが、自社の状況に合わせてどのようにそのストーリーを準備すれば良いでしょうか?
A. 数字の裏にあるストーリーを効果的に伝えるためには、財務諸表上の特定の数値が示す表面的な情報だけでなく、その背景にある経営判断や将来への投資意図を具体的に言語化し、補足資料として準備することが重要です。例えば、自己資本比率の低さが新型車両導入などの戦略的投資によるものであれば、その投資が将来の収益性や競争力にどう貢献するかをデータで示すことです。これにより、買い手は単なる過去の数字ではなく、企業の将来価値をより深く理解し、正当に評価することが期待されます。

📅 本記事の情報基準日

本記事は 2025年9月18日 公開時点の情報に基づきます。税制・法令等は改正される場合があるため、最新の制度・税制は公的機関の公式情報をご確認ください。

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