M&A仲介の存在意義とは

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公開日:2020年8月27日 /最終更新日:2020年10月16日

「AIによってなくなる職業」ってありますよね。

AIによってなくなる職業とは、個人的には、高度な専門性をもってやる提携反復な業務、特に賃金が高い業務である、と思います。

まず代替圧力が働くという意味では賃金が高い業種がターゲットになると思います。AIはディープラーニングで定型的なことを学習して判断していく、というところが特徴ですが、医師や弁護士、裁判官など高度な知識を駆使して過去の例や知識情報に倣って判断するという業務はまさに親和性が高いと思います。

また(裁判官はともかく)医師や弁護士は民間の市場原理の圧力を受けるため、だいたいのインセンティブが働きますよね。そうすると提携反復なことしかできないホワイトカラーは代替されてしまう、という可能性があるわけです。

逆にその流れに乗り、提携反復しかできない人たちをまとめられるのであればさらに富を集約させることができる、ということを加谷 珪一さんがおっしゃっていますが、私もそのようになると思います。

さて、ではM&A仲介はAIの出現によって淘汰されるのでしょうか?

私の答えはNOです。

なぜなら淘汰されない業種というのは、アートとかアナウンサーとか人の心を動かす職業なんですよね。

ではAIがオーナー社長に対してソーシングして「もう売り時ですから売りましょ」って言って、意思決定をさせるでしょうか?

よっぽどロジカルに判断する人ならともかく、わたしはNoだと思います。

なんでお前に会社の売却任せるねんな、と思うからです。
(まあ、大企業の場合はあるかもで、そうするとIBDみたいなところがバッティングしてしまいますが。。)

ロジカルとエモーショナル、双方が必要なオーナー企業のM&AにおいてはAIは代替できないと考えています。

特に当社の場合は、定型的なバリュエーションは行いませんし、「売却」以外の方法も提案いたします。

感情ももちろんですが、「何ができるのか」という戦略、ロジカルな部分についてもお話を伺い、提案をさせて頂きます。ぜひご相談ください。よろしくお願いします。

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