「御社を買いたい人がいるから売ってくれと言われているが本当か」問題

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公開日:2020年8月27日 /最終更新日:2021年12月15日

M&A仲介から「御社を買いたい人がいるから売ってくれ」という問い合わせが来た

いきなり「社長を出してほしい」みたいな電話が来たり、ホームページの問い合わせフォームから「会社を売ってほしがっている人がいる」という連絡が来たことがある経験がある方も多いかと思います。
思わせぶりな連絡であったりすることもおおく、自社の経営に自信がある社長であるほど他社から評価されていると思ってしまうかもしれません。
でもその電話は果たして本当なのでしょうか?
これは率直に言うと・・・、まず間違いなく適当、というより何千と連絡を行い、反応があった先に営業トークを行っているケースが多いです。

というのも仲介も案件がなければ始まらないため、どうしても数打ってあてる、という仲介会社が出てくるのはやむを得ないと思います。
(ひどいところになると、せっかく問い合わせをしたにもかかわらず、想定していた規模や利益額が出ていないと、そのまま無視をするという仲介会社もあるに仄聞しておりますし、たまに愚痴もこぼされますが)
M&A仲介会社の営業担当も出身会社が証券会社や生命保険会社の営業出身多いです。
このことからも彼らが前職でやっていたテレアポを取って面談して説明する、という営業手法とM&A仲介会社の営業手法の親和性が高いということの証左ですし、その営業手法でアポを取りに来ているのでしょう。

なお当社は他社と比べ、「数を打ってあてる」という戦略をとるほどの余裕もありませんし、嘘をついてまで案件化するというのも設立方針と異なるため、実際にお相手がいる企業様にしかアプローチいたしません。

とはいえ現実に、M&A仲介会社から問い合わせがあった場合どうしたらいいのか。
本当に相手がいるのかどうか、仲介会社から問い合わせが来たタイミングで判断するにはどうしたらいいのか、をお伝えします。

電話での問い合わせが来たら

最初のやり取りは電話でやることが多いと思いますが、その際に「相手の具体的な名前を出してほしい」って聞いてみましょう。具体的な先のない仲介会社は「秘密保持契約を結んでから」というようなあいまいな言い方でかわすと思います。
とはいえ秘密保持契約を結ばないで具体的な企業名を出す仲介会社も何ともです。
そういったところは情報漏洩を行う可能性があるので、早めにお断りするのも一つかもしれません。

一般的に秘密保持契約を締結すること自体は費用の発生もないでしょうし、情報収集を行うためのツールとして割り切っていいと思います(秘密保持契約書の雛形については経済産業省の案内もご参照ください)。
基本的に秘密を守りましょうという拘束しか発生しないはずですが、念の為、条文には注意しましょう。

また問い合わせ中、もしくは問い合わせ後に「〇〇(問い合わせしてきた会社名) 迷惑電話」で検索してみてもいいでしょう。

「株式会社○○M&A仲介 迷惑電話」と検索してみてヒットするようであれば、同様の営業手法を用いていると思われます。
もちろん営業電話自体は営業手法の一つなので否定はできないのですが、やはりやりすぎ、というか、程度が低く悪質なところですと口コミが書かれている件数が多い傾向があります。
あまりにも口コミが多い会社は気を付けたほうが良いのではないでしょうか。
なお口コミもサイトによっては依頼すると削除できるようです。
ただしそれまでの口コミ件数は記録されていますので今までの口コミ件数が多いにもかかわらず何もコメントが書かれていない口コミサイトは、企業から依頼を受けて削除されていると考えられます。
そのような会社は自社の評判の悪さを自覚しているけれどもやり方を変えていないという点で故意性が高いと思われるので特段気を付けたほうがいいかもしれません。

また開示のタイミングで着手金として費用発生する仲介会社もあると聞いております。
「他から依頼を受けて」という打診の流れで、相手に費用負担をさせる意味が分かりませんので、そういうところは最初の段階でお引取りでいいと思います。

秘密保持契約を締結したら

秘密保持契約を締結したタイミングで「社名開示をして下さい」と聞いてみましょう(初回時の面談でもいいと思います)。
そこで口ごもったらまず間違いなくアウトですよね。
お引き取り願ったらいいと思います。

社名開示をしても、それが本当かどうかっていう話があると思います。
本当かどうかを確認するために、「なぜうちか」「M&Aを行うとどうなると考えているのか」「窓口はだれか」「どうやって接触したのか」を細かく聞いてみましょう。
経緯について具体的に説明できれば確かさはあると思いますし、あいまいさやごまかしがあれば、そこに嘘があると思っていいと思います。

嘘をつく担当者は、M&Aの案件が進む中で、どこかで嘘をつく可能性があり、嘘によってトラブルを招く可能性があるため、その時点でお断りしたほうがいいと思います。

当社は先ほど述べた理由でお相手がいない企業へアプローチすることはありませんし、嘘をついてまで会社を売ってほしいということはございません(もしそのような担当者がいれば代表の当方までお申し出ください)。

それらがクリアされたら、具体的な話が待っていると思っていいと思います。そう思われたら、次のステップとして、「いくらで譲渡するのか」「その際の条件はどうしたらいいのか」ということを担当と詰めて行ったらよろしいと思います。

なお弊社のM&A仲介サービスでは、着手金・中間手数料など無料の完全成功報酬制で対応しておりますので、M&Aにご興味ありましたらお気軽にご相談ください。

M&A仲介については以下のブログも参考にしてください。

政府が中小企業M&A支援を行う背景
小規模M&A向け表明保証保険「M&A Batonz」についての解説
「M&A仲介への不信感4選」
仲介かFASか
「M&A仲介会社の手数料」上場・非上場会社との比較!
M&Aで会社を譲渡する際に失敗しないための21のポイント!
売り手がM&Aを始める前に確認すべき5つのこと
【年倍法】M&Aの「価格」と「価値」の違いとは
「御社を買いたい人がいるから売ってくれと言われているが本当か」問題
M&A仲介会社の「業界最安値」手数料問題とは
仲介会社が入る意味とは
「M&A仲介と契約を結ぶ前に。テール条項には気をつけろ!」
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