弊社の設立経緯・理念について

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公開日:2020年10月18日 /最終更新日:2020年10月18日

私こと代表を務めている五十嵐がなぜこのような会社を立ち上げたのか、ということについてご説明いたします。
もともと私は損害保険という高度に組織化された業種の中の一社員として働いておりました。
待遇は良かったものの、伝統的な産業の中で、定型的な業務が続いていたこともあり、いつか起業を行いたいと漠然と考えておりました。

ただし何を以って起業を行うか、ということについて当時は思いつきませんでした。

経営者と接点を持つ仕事を行えば起業に近づくのではないかと考え、商談先が経営者または経営企画部などに限定されるM&A仲介会社に転職いたしました。
損害保険業界から同業他社への転職はよくありますが、異業種他社への転職は、当時の年齢を考えてもハードルが高いものがありました。しかしおかげさまで快く受け入れていただき、M&A仲介業務を行い、経験や知識を学ぶ機会を多々いただきました。

ただどうしてもM&A仲介業務は数字を上げるために「売る」ことが目的となりますし、そのためには「仕入れ(案件化)」が重要ですし、特に「売るために安価に仕入れること」が重要視されていたのも事実です。
私個人としては「価格は市場が決める」との考えがありましたし、不当に低い金額で仲介するよりも、適正な金額で仲介を行う方が手数料も増えるので双方メリットがあると考えておりました。
また創業者が思い入れをもって設立した企業を単なる「商品」としてみなして売るように指示される現実は、心情的に納得感がない中で業務を行なっていたのも事実です。

確かに上場企業や上場目指している会社は、上場を目指す中で、株主をはじめとした市場から圧力を受けてしまう以上、取引先との関係より、目先の売り上げを考えざるをえないことも事実です。ただ、私としては私を信頼して案件を預けていただいた売り手様のために仕事をしたかった、ということも事実でした。

そのような中、買い手売り手双方より、応援してくれる人たちが現れたこともあり独立をいたしました。

私はM&Aによって非公開株式の流動性を高めることは、後継者難による廃業を防ぎ、創業者利益を獲得するための起業に対してもインセンティブを与え、社会全体においても全体最適・適材適所による合理的な経営を行うことによって社会の活性化が可能になると考えておりますし、M&A仲介会社の社会的意義はそこにあると考えております。
ただし私が作る会社は、単に利益を求めるためだけのM&A仲介会社にはしたくない、とも考えております。

そのため他の仲介会社ではまず行なっていないであろう、再生や新規事業創設、合弁会社設立などによる企業提携や販路先紹介などの案件にも取り組んでおり、進行しております。
またそれができるための環境づくりについても鋭意行なっております。

M&Aについてご興味ある方はもちろんですが、上記の理念に賛同して、何かができるのではとお考えいただける方もぜひご連絡ください。
その際は代表の五十嵐よりご挨拶させていただき、お困りごとや今後やられたいことをお伺いさせていただき、M&Aに限らずなにかしら弊社でお取引のある企業の経営資源を活用できるようなご提案をいたします。

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