公開日:2022年9月6日 /最終更新日:2024年7月24日
ビジネスパーソン向け雑誌のDIMEで経営者500名を対象に「経営課題・M&Aに関する意識調査」を実施し、そのアンケート結果を発表しました。
意外と多い?M&Aにマイナスイメージを抱いている経営者の割合
詳細はリンク先の本文を参照していただきたいのですが、M&Aに対して26.5%の経営者がマイナスイメージがあると回答しています。
これを大きいとみるか小さいとみるかは主観の問題ですが(個人的にはだいぶ少ないのではとも思います)、中小企業庁がレコフに依頼して調査したデータが、2021年の中小企業白書に記載されています。
第2-3-54図は経営者の年齢別に、10年前と比較したM&Aに対するイメージの変化
これもリンク先をご参照いただければと思いますが、
続いて、第2-3-54図は経営者の年齢別に、10年前と比較したM&Aに対するイメージの変化を見たものである。これを見ると、買収すること、売却(譲渡)することのいずれも、経営者年齢が若い企業ほど「プラスのイメージになった」とする割合が高いことが分かる。また買収することについては、全ての年代で「マイナスのイメージになった」とする割合は5%以下となっている。ただし、売却(譲渡)することについては、買収することに比べると、経営者年齢が高まるほど、「プラスのイメージになった」と「マイナスのイメージになった」の差が縮まっていることが分かる。
とあるように、売却に関しても全世代でイメージは良化していることから(ただし世代が上だと悪いイメージの人も増えている)、26.5%がマイナスのイメージがある(逆に言うと70%以上がいいイメージか中立のイメージ)というのは妥当なのかなという印象です。
また譲渡に対するイメージの変化は、都市部と地方部で特に顕著な差異はなく全エリアで、若年層を中心にポジティブに受け止められていているのではないでしょうか。
また世代が上になるほどいいイメージとともに悪いイメージを持つ人が増えていく理由として、当職の仮説ですが、M&Aを行った後の不安が世代が上の方が多いのではないでしょうか。
これは転職なども同様で、若い人は転職やM&Aによる環境変化に対して対応できると思えるのに対し、中高年になっていけばいくほど、変化に対応しづらくなると思い、不安を感じるのと相似形なのではないでしょうか。
逆に言うとM&Aを行った後にどうなるのかというイメージをあらかじめ持つことができれば世代が上の方もよりポジティブに検討することが可能なのかなと思いました。
選択肢が多いこと自体はメリットがあると考えるからです。
M&Aを行うにあたり、不安のある方は遠慮なくお問い合わせください。
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