また来たM&A仲介会社からのしつこい迷惑電話

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公開日:2023年3月31日 /最終更新日:2024年7月24日

<2024年4月8日追記>

本文中でマンパワー主体のコールが案件発掘の要素の一つと書いていますが、先ほどM&A支援機関登録事務局から迷惑営業の注意喚起が各社に入りました。
代表問い合わせ先への迷惑メールや、迷惑コールなど他人の迷惑をものともしない会社は当局から排除される可能性がある(信用の低下や買い手・売り手は補助金の対象ではなくなるなど)ことから、人を抱えて固定費が高い会社はつらいことになりそうです。
逆に税理士などとリレーションを持っているコールだけに頼らなくていい日本M&Aセンターなどにとってはプラスでしょう。
参考までにご確認ください。
営業電話を迷惑に感じている方は本文を読まずとも、以下の画像先をクリックすると情報提供フォームに飛びますので、そちらでご相談されてもいいかもしれません(太字、赤字筆者)。

お世話になっております。M&A支援機関登録事務局です。
平素より中小M&Aに係る支援に御尽力いただき、誠にありがとうございます。

事務局においては、登録M&A支援機関に係る支援の実態についての情報提供窓口を設置しておりますが、情報提供の内容としては、営業先が契約締結を断ったのにも関わらず、営業行為を継続する行為等の営業行為に係るものが多く寄せられております。

「中小M&Aガイドライン」においては、M&Aに必ずしも詳しくない中小企業の意思決定を適切にサポートし、依頼者の利益のために善意管理注意義務や職業倫理に基づいた支援を実施することをM&A支援機関に対して求めているところです。

こうした趣旨を踏まえると、契約締結に向けた営業行為についても依頼者となりうる中小企業の意向に沿って行う必要があると考えており、このため、今年度以降、営業に係る情報提供が寄せられた場合には、当該情報提供に係る登録M&A支援機関に対して通知し、注意喚起することといたします。

とりわけ、複数回の情報提供が寄せられる等、潜在的な依頼者である中小企業の意向に沿わない営業行為が組織的に許容されていると疑われる場合については、ガイドラインにおいて求めている「職業倫理」の醸成等が不十分との疑念が生じることとなりかねず、こうした場合には、M&A支援機関登録事務局としても追加的な対応を検討していくこととなります。

以上、引き続きよろしくお願いいたします。

 

M&A仲介会社からのしつこい迷惑電話

弊社ウェブへのアクセス数が最近増加しているので分析してみました。
その結果、”〇〇仲介会社 しつこい”とか”▲▲仲介会社 迷惑電話”などで検索され、弊社のサイトにアクセスされていることが分かりました。
これは結構M&A仲介会社からの電話に迷惑して人たちがいるなあ、と。
それを受けて迷惑電話を掛けない方針の弊社だからこそ、あえてM&A仲介会社からの迷惑電話に苛立つ経営者や電話窓口の皆様が電話対応中に読んで、ほっこりするようなコラムを書こうと思いたった次第です。

苛立つ気分を和ませる目的なので、くだけた文体で記載している旨、あらかじめご容赦ください。笑
ちなみに読まれてる記事はこちらの記事(「御社を買いたい人がいるから売ってくれと言われているが本当か」問題)のようです。

*2024年1月19日:関連記事として「M&A仲介会社の迷惑営業について」を記載しています。

また来た迷惑電話!

M&A仲介会社も営利会社。
会社を売却したいお話があるからこそ仲介が行えますし、売り上げ増につながります。
そういえば最近上場しているM&A仲介会社が増えていますよね!
上場したということは、年度目標を立てて達成しないといけません。
そうしないと株主に怒られてしまいますもんね!
だから従業員を大量に雇い、目標達成のために空いてる時間に電話を掛けさせるんです。
そちらの方が売りたい会社を発掘するのは手っ取り早いですから。
従業員も大変です!
高給と言われますが、インセンティブ率が高いので、案件が見つからなくて成約できなかったら基本給だけ!
そもそもどれだけインセンティブってあるんですか?
ちょっと求人サイトから一例を引っ張ってきました!

給与はどのくらい貰えるか固定給480~720万円+インセンティブ(売上連動制で平均は売上の30%上限はなし)
固定給については経験値考慮
月給40万円~
(みなし残業 45時間分・10.5万円/月含む)
超過分別途支給。

昨年の社内アドバイザー平均年収は3500万待遇・福利厚生は

売り上げの30%って結構大きいですよね!

え? 弊社ですか?
弊社は非上場企業なのでのんびりやらせてもらってます!笑

M&A仲介会社の手数料って?

じゃあそもそも売り上げっていくらになるの!?
はい、弊社と連携して頂いているクレジオ・パートナーズ様が手数料一覧表を作成されているので、許可をいただいて掲載しました!
この手数料の20%~30%が給料(ボーナス)になるのでそりゃ担当者も必死です!
今迷惑電話を受けてるあなたの電話の先には、数百万単位の賞与を求めている営業マンがいるのです!
なお中小企業庁の出しているガイドラインでは、手数料をホームページに明示しろとされていますが、時価の寿司屋みたいな仲介会社があるのは、ある種の体制への反逆のようで興味深いです。

迷惑電話の対処法

最初に言わせてください。M&A仲介会社からの迷惑電話には辟易としている人がたくさんいます。
しかも、電話に出るたびに、同じことを繰り返されることになるのですから、もううんざりですよね。
M&A仲介会社のために電話代行サービス会社やテレアポ獲得方法を教える会社もあるみたいですよ!

それだけ迷惑電話があると苦情電話の口コミサイトも、ある会社は口コミ数600件(!)を突破していたりと、活況を呈しているようです!
その口コミサイトに書かれている内容を参考にしながら、対応者であるあなたに、次のような対処法を実践してみることをおすすめしてみますね。

①話を聞いてあげる

まずは、M&A仲介会社の担当者が何を言いたいのかを聞いてあげましょう。
少し話を聞いてあげるだけで、相手の気持ちも和らぐかもしれません。
ただし、ここで鵜呑みにしてはいけません。
説明を聞いたら、自分で判断して、必要なら断ってください。

②しっかりと断る

あなたがそのM&A仲介会社に興味がない場合は、はっきりと「興味がないので、もう電話しないでください」と断ってください。
相手がしつこく聞いてくる場合は、「もう言ったでしょう?もう一度同じことを言われても、話を続ける気になれないんですよ」と、断りの言葉を繰り返しましょう。
そういえばこんな話がありました。
「社長を出してください!」
「今商談中だからダメです」
「商談中ってことは少しは電話できますよね!?」

他の人と話しているのにこれはいけませんよね。
こういう電話はビシッと断りましょう!

③ユーモアで返す

もしそのM&A仲介会社の担当者が、あなたの断りに対してもしつこく説明を続けてくる場合は、ユーモアで返すのも一つの手です。
口コミサイトでこんなのがありました。
「社長は今不在なんです」と伝えたところ、「どこに行ったんですか?」と聞かれました。
「社長はウクライナに行きました!って伝えたら切れちゃいました!」と。
戦時下の国を引き合いに出すのは不謹慎ですが、それくらい言って察してもらいたいところですよね。
「すみません、社長は今ちょうど山に芝刈りか川に洗濯に行っています」とか、「ちょっと待ってください。ちょうど今、食事中なんです。牛の踊り食いをしているので手が空かないんですよ」とか、自分なりのアイデアで楽しみましょう。
相手もあなたが冗談を言っていることに気づき、電話を切ってくれるかもしれません。

④適当に流す

もう一つの方法です。そのM&A仲介会社からの電話を受けたら、ただ流しましょう。
相手が何を言っているのかは、聞き流すだけでいいのです。
ただここで注意してほしいのは、相手が何を言っているか理解できないということです。
もし相手が何か重要なことを言っている場合は、適当に流さないで、しっかりと聞いてあげましょう。
そうでなければ全部オウム返しでもいいかもしれませんし、「社長から折り返しますねー」って言ってそのまま切っちゃってもいいかもしれません。

⑤苦情の相談をする、と脅す

これだけM&A仲介会社が増えてくるとトラブルも増えてきます。
中小企業庁も苦情が複数寄せられているので苦情対応窓口を設けるようにしました。
もしこのサイトの会員企業からの迷惑電話だったら以下の苦情相談窓口に連絡することで対処してくれるかもしれません。

https://www.ma-chukai.or.jp/inquiry/

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
株式会社ストライク
株式会社日本M&Aセンター
インテグループ株式会社
株式会社AGSコンサルティング
株式会社オンデック
株式会社経営承継支援
株式会社CBホールディングス
名南M&A株式会社
株式会社レコフ

と会員企業には有名な会社が並んでますね!

もしここの会員企業の担当者からしつこい電話が来るなら、M&A仲介協会の苦情対応窓口に連絡するぞ!と言ってみるのも一つかもしれませんね。
え? それでもしつこい電話がかかってくる? そもそもこの会員ではない?

それはこまりましたね。
そうしたら監督官庁の中小企業庁へ連絡しましょう!
大概のM&A仲介会社は中小企業庁のM&A支援機関に登録しています。
情報提供受付窓口に連絡して上から言ってもらいましょう!
これでいらいらする営業電話から解放されるかも!?

以上、M&A仲介会社からのしつこい迷惑電話に対処する方法を紹介しました。
どの方法を選んでも、自分にとってストレスを感じない方法を選んでください。
そしてしつこい電話にはストレスを感じないよう、気持ちを切り替えることも大切です。
頻繁に迷惑電話がかかってくるならどういうあしらい方が一番ストレスが無いか遊んでみるのもいいかもしれませんね!

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