公開日:2020年8月27日 /最終更新日:2024年7月24日
「300万円で会社を買おう!」っていう本ありますよね。
あの本、M&A仲介の周りでは喧々諤々で。
「300万じゃ手数料にもならんやろ!」っていうまあ、なんともなコメントもあったりしますが・・・。
「300万」でも会社は買えると思います。結局は相対取引なので、お互いが一円でもいいと思えばそれが価格になります。ただ次に考えて欲しいことは、では仮に「300万」で譲り受けができたとして、「経営ができるか」という問題、そしてもっと言えば(経営に対して自信がなければ)「売ってくれるのか」という問題が出てくるでしょう。
これは「バリュエーション(譲渡価格)は高ければいいのか」問題につながってくるのでセンシティブなところがありますが、価格の大小は譲渡後の経営によって収益や利益を増やしてキャッチアップすることができると思います。
ただそれは経営ができる(ハンドリングができる)ことが大前提になってくると思います。
「300万で買える」かどうかよりも、値段ではなく、経営できるかを考えた方がよろしいのかなあと思います。
その点、私も「売って良し」と考えていた時期があり猛省しているところがあるのですが、現在では本当に運営できるのか、という点についてかなり慎重になっています(例え双方が「売ります!」「買います!」と言っていたとしても)。
このスタンスは他の仲介ではあまりないかもしれませんし、会社の利益、という点から見ると私の考えは雇われでやっていたら会社と自己の良心と利益相反となるのでしょうが、今は自分の考えでやれるので、そうするといかに目の前の売り上げに繋がりそうな話があっても、「本当にこのまま進めていいのだろうか」というブレーキを自分の中でかけながらお話を検討するよう意識しています。
だからと言って当社だと売りづらい、という訳ではありません。
開業してから2ヶ月弱ですが、すでに一部上場企業や大手PEファンドを含め数十社と秘密保持契約を締結しておりますし、その先も当社が「ここなら」と考えたところです。
少し話は逸れましたが、「300万」かどうかという話ではなく、自分自身で「経営できる」と思う案件ではなければ手を出さない方がいいと思いますし、
弊社ではきちんと買い手様も「安く買おう」というところではなく、きちんとした会社を探す、という趣旨でした。
「M&A成約ありき」で動く担当者には私もかなりシビアな眼で対応しますので、万が一そのような担当がいたら、代表である私までご連絡ください。
「締結ありき」で話を進めることなく、幅広に双方が検討し、そしてトラブルやハレーションがないM&Aが行くことが理想だと考えておりますので、この考え方にご同意いただける事業者の方には、ぜひ当社でお話をまとめさせていただければと考えております。
追記【20201015】
このブログを書いたあと、公認会計士の先生やPEファンドのマネージャーと会食というか飲食というか・・・を行う機会がありました。ふとこの話をしたところ、「300万で買うのではなく、1円で買って買収監査費用として300万支払え」というようなことを仰っていましたね。
つまり300万円の内訳として、値段の絶対値ではなく妥当性を判断すべき、という趣旨だと思いました。
弊社も買収監査についてはM&Aの買収監査をメインに行なっている公認会計士の先生をご紹介できますので、ぜひご相談ください。
他の仲介では、価格より買収監査に費用をかけよという話はまずないと思いますが、弊社は成約ありきではなく、適切な仲介を行うことを目的に経営を行なっております。
ご不明な点がありましたら遠慮なくお問い合わせください。
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