不動産M&Aで後継者問題を解決! 売り手社長が日本財務戦略センターに語る体験記

 

1. なぜM&Aを行ったのか
2025年8月、関西の小さな不動産事務所で、日本財務戦略センター(以下、弊社、https://jfsc.jp/)の担当者、田中が、ヤマシタの社長、山下社長(65歳。どちらも仮名)にお話を伺いました。

ヤマシタ社は売上9000万円、従業員・パート数名の不動産仲介管理会社です。
M&Aにより次のステージに引き上げようと考えていたヤマシタ社長のストーリーを通し、
M&Aの追体験を売り手側の視点から考えていただければと思います。
なお中小企業庁によると、127万社が後継者不足に悩んでいるとのことで、
M&A 後継者問題を解決し、事業を成長させることを一つの選択して考えていただけましたら幸甚です。

2. ヤマシタ社長のインタビュー:M&Aの苦労と達成感
田中:「ヤマシタ社長、M&Aを考えるきっかけは何でしたか?」

「2021年春は本当に頭を抱えてました。ヤマシタは親が上京して丁稚をやった後に独立して始めた不動産会社です。賃貸管理150件、売買仲介で売上9000万円、従業員もいて。地元の大家さんから『ヤマシタさんなら安心』って信頼されてきました。でも、後を継いで65歳になって、子供は継ぐ気がない。もちろん無理に次がせる気もないのですが、『廃業したら従業員やお客さんが困る』と思い、ある時『中小企業 事業承継』とネットで検索しました。いろんな情報が出てきましたが『 M&Aで事業が成長した』って話を見て、半信半疑で『これも一つの方法なのかなあ』って思ったんです。でも、トラブルの話もあり『変な業者に引っかからないか?』って怖い気持ちもありました。そりゃそうじゃないですか。『エムアンドエー』なんでパーンと言われてもよくわかりませんよ」
「そしたら、田中さん、君からDMが来た。『ヤマシタ社長様、日本財務戦略センターです。貴社の地域信頼、M&Aで活かせますよ』って。DMには中小企業庁登録機関って書いてあって少し安心しましたが、『営業だろ?』って警戒しました。」

田中:「弊社との最初のやり取りはどうでしたか?」

「君が事務所に来て、『売上9000万円の安定性、地元での信頼、買い手に響きます』ってハッキリ話してくれた。『無料相談で財務や事業価値を整理しましょう』って言うから、試しにやってみました。賃貸契約150件、5年連続黒字、まあコロナの時はちょっと微妙でしたが…のデータを一緒に整理してたら、『これならいけるな』って気持ちになった。君が『地元での信頼は不動産 M&Aの強みです』って何度も言ってくれて、初めて『中小企業 M&A 事例としてウチもいける』って思えたんです。」
「でも今だから言いますけど正直、最初は警戒してました(笑)。昔、うちも不動産やっているので人のことは言えないんですけど、しつこい営業電話にうんざりしたことがあって。でも田中さんのわかりやすい説明と機密保持の約束で、だんだん信頼できました。やっぱり一つ一つのやり取りの積み重ねで信頼関係があるんだなと」

田中:「税務申告書の問題もありましたよね。あれは冷や汗が出ました」

「中小企業あるあるですよ。財務整理中に、税務申告書に実体のない株主が載ってたんです。昔、友人に名義借りしたのが残ってて。当時のやり取りはちょっと忘れていたのですが、そのままにしていました。それに、簿外債権の記載ミスも見つかった。前の税理士がテキトーに処理したやつで。『これ、買い手にバレたらM&Aがパーだ!』って焦りました。君に相談したら、『よくある問題です。税理士と直しましょう』って冷静に対応してくれた。君が税理士と連携して、株主名簿を整理、簿外債権を交渉内容に織り込んでくれて、キレイな財務に、というわけにはいきませんでしたが、『正直に言ってくれてありがとうございます。これで買い手の信頼を得られます』って言ってくれて、ホッとしました。中小企業のテキトーな帳簿、恥ずかしいけど、君のおかげで助かりました。本当によくある問題なの?(笑)」

田中:「まあ、売却を前提に税務申告を作成する中小企業の社長も少ないですからね…。社長と言えどよくわかってないこともありますし。他のトラブルはありましたか?」

「2つありました。まず、5月に懇意にしている地元の大家さんから『会社売るの?』って聞かれて、焦りました。『君が情報を漏らしたのか?』って電話で詰め寄っちゃった。『絶対に漏らしてません。地元の噂じゃないですか?』って君が冷静に言ってくれて、調べたら従業員が私のパソコン履歴見て噂を広めただけ。錯覚でした。まあ確かにグーグルのサジェスチョンで『会社 売却』みたいなのが出てきたら疑心暗鬼になりますし、田中さんとの話も人がいないところでやった方が良かったですよね…。『機密保持契約が履行されているか確認します』って君がすぐ動いてくれて、『疑って悪かった』って謝ったら、『社長の気持ち、わかりますよ。仲介あるあるです』って笑ってくれて、信頼が強くなりました。」
「もう一つは、買い手候補のD社。7月の面談で、D社の社長が『9000万円の会社ならもっと安く買える』って、偉そうに値切ってきた。『何十年も年コツコツやってきた会社をバカにするな!』ってカチンときて、『M&Aやめる!』って田中さんに言いました。そしたら『D社の態度は失礼でした。でも、C社の方がシナジーがありますよ』って、じっくり話してくれて。C社の提案を聞いて、『もう一度やってみるか』って気持ちになりました。」

田中:「これもM&Aあるあるですよね。相対なので値切ろうとする人もいて、それを事前に見分けられなくて申し訳なかったんですが、そのフラストレーションの発散をするのも仲介の仕事です(笑)。M&Aの実行と結果はどうでしたか?」

「2025年にC社と契約、年初に譲渡しました。C社は全然別の業種でしたが不動産は豊富な財務でたくさん持っていたので内製化したいと。で。うちの管理物件もそうなんですが、今までの信頼と管理ノウハウに興味を持ってくれた。譲渡後、C社の自己所有物件で管理物件が200件以上増えた。増えた、と言ってもこちらが事業譲渡したので管理対象が増えたんですけどね(笑)。もちろんノウハウも共有ですし自社にお金が入るわけじゃないんだけど、役員として処遇されて、売却資金ももらえたし、役員報酬ももらえていてやりがいがあります。従業員も移ってC社の研修でオンライン仲介や顧客管理システムに取り組んでいます。新しい『リノベーション賃貸』は20代に人気で、オンライン仲介も取り組み始めました。。『不動産 M&Aでこんなのあるの?』って、周りにも言われてますし、自分でもビックリしました」
「田中さん、交渉で『従業員の雇用継続』『取引先との関係維持』を条件に入れてくれて、助かりました。あれがなかったら、こんな安心感はなかったです」

田中:「いや、M&Aとはもともと現状を維持したまま引き渡すものなので仲介としては逆に当たり前です(笑)。満足度はいかがでしたか?」

「M&A 満足度? 100点満点です! 後継者問題を解決して、従業員の笑顔、地元の信頼、売上の成長。税務申告書のミス、情報漏洩の噂、D社の態度や、条件も高かったので…田中さんに何度も言われてたけど…(笑)、何度も心が折れそうだったけど、君が一つずつ解決してくれた。SNSで『M&A 後継者問題 解決で満足!』って声があるけど、ホントその通り。最初はM&Aなんて怖いって思ってたけど、あなたのおかげで『やってよかった』って心から思います。従業員が新しいシステムでバリバリ働く姿見て、未来を託せてよかったです。」

3.インタビューを終えて担当者田中の感想
ヤマシタ社長にはインタビューにお付き合いいただき本当にありがとうございました。
M&Aを行っているときは正直色々ありましたが、今、お陰様で楽しく話せていてよかったです。
これこそM&A仲介の担当者の醍醐味かなって思います。
正直、最初はやや(金額面で)ご希望が高かったのですが、タイミングもさることながら弊社のネットワークやAIを用いたシステムで連携したことで一番いいお相手をご紹介できたと思います。
これからもこのようなステークホルダーすべてが達成感あるような形でM&Aに取り組んでいきたいと思っています。
皆さま、どうぞ日本財務戦略センターをよろしくお願いいたします。

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