月曜アサイチのご出社、お疲れ様です!
このブログにたどり着いたということは、またいつもの「M&A仲介」の迷惑電話の対応中で、時間を潰してストレスを発散するために、ネット検索してたどり着いたのではないでしょうか?
月曜の朝、仕事が山積みなのに鳴り続ける電話。
「社長いますか?」「M&Aの件で!」という決まり文句に、イライラとモヤモヤが止まらない…!
そんな気の毒なあなたに、今回はM&A仲介会社から見た「迷惑電話の裏側」を徹底解説!
あなたのストレスを少しでも軽くし、対処法をお伝えします。
さあ一緒にモヤモヤを吹き飛ばしましょう!(読み終わったらもっともやもやしたりして…)
なぜM&A仲介会社は電話をかけるのか
受ける側のストレス:あなたの気持ち、痛いほどわかります
とはいえまずは皆さん、電話を取ったらこんな感じですよね。
電話を取るたびに「またM&Aか…」とため息をついてしまう?
忙しい業務の合間、取引先との大事なメールを書きかけているとき、部下からの相談に対応しているその瞬間に、突然鳴る電話。
そりゃ声をかけられるのは優良な会社なんでしょうけど、受付や事務担当、もしくは単に電話を取っただけなのかもしれないあなたは、ただでさえタスクが山積みなのに、「社長につないで!」と一方的にまくしたてられる。
「うちはM&Aに興味ないです!」「社長はいません」「社長はたった今死にました」と言っても、別の担当者からまた電話がかかってくる…。
このループ、ほんとに疲れますよね。
ネット上には、あなたと同じようにうんざりしている声が溢れています。
「月曜の朝イチでM&Aの営業電話。書類整理してるのに、集中力ぶち壊し!」
「『社長いますか?』って、こっちは小さな会社で社長が電話に出るわけないのに…。」
「興味ないと断ったら『とりあえず話だけでも!』ってしつこい。時間泥棒だろ!」
「同じ会社から毎週電話。断っても別の人がかけてくるからキリがない。」
「高圧的な態度で『今すぐ社長につなげ』って。こっちの状況なんてお構いなし。」
「M&Aの話が胡散臭い。会社の名前も知らずに、なんで電話かけてくるの?」
これらはネット上に本当にある声です。
月曜アサイチから襲われているのはあなただけではありません。
あなたが感じるストレス、ほんとに共感しかありません。
せっかく日曜にサザエさんを見て、大河ドラマを見て、何なら日曜劇場も見て早めに寝て、朝からテンション上げて仕事に取りかかろうとしたのに、電話一本で気分が台無し。
コーヒー片手にPCの前に座って、忙しい中でやっと集中できた瞬間を、知らない相手に邪魔されるあの苛立ち。
時には「もう電話に出たくない!」と投げ出したくなることもありますよね。
それなら上司に朝一、仕事を振られる方がだいぶマシってもんです。
600件以上の苦情が寄せられた口コミサイトもあるくらい、M&A仲介の電話は多くの人のストレスになっています。
あなたの「なんで私がこんな目に…」という気持ち、痛いほどわかります。
かける側の必然性:過酷なノルマとインセンティブの裏側
でもなぜM&A仲介業者はこんなにもしつこく電話をかけてくるのでしょうか?
あなたをイライラさせる原因は、彼らの「インセンティブ制度」と「売上至上主義」にあります。
ちょっとだけ彼らの裏側を覗いてみましょう。
知ればモヤモヤが少し整理されるかもしれませんよ(とはいえ、あなたのストレスが最優先ですから、かける側の事情に無理やり共感する必要はないです!)。
M&A仲介のビジネスモデルは、成約時に高額な手数料(成功報酬)を獲得することに依存しています。
中小企業庁の「中小M&Aガイドライン(第3版)」などでは、成功報酬は「レーマン方式」で計算され、例えば取引金額6億円のM&Aが成立すると、手数料は2,900万円(税別)にもなるケースがあります(レーマン方式は各社によって異なるのでこれは一例です。弊社の場合はこちら)。
また最低手数料でも1,000万円以上が設定されることもザラ。
この高額報酬が、営業担当者を「とにかく案件を獲れ!」と駆り立てます。
さらに業界のとある大手上場仲介では、あるルポルタージュにより明かされていましたが「1億円の売上を上げてようやく一人前」という厳しい文化が。
元担当者の証言では、「1億売らないと評価されない。達成できなきゃ社内で居場所がない」と語られています。
- 「1日200件のテレアポがノルマ。断られても次の電話をかけるしかない。」
- 「成果が出ないと給料は上がらない。心が折れそうでも、数字のために続ける。」
- 「電話営業は効率悪いけど、案件獲得のためにはやらないとクビになる。」
- 「毎日門前払い。精神的にキツいけど、インセンティブのために頑張るしかない。」
- 「上司から『もっと電話かけろ』ってプレッシャー。休憩時間も削ってる。」
- 「飛び込みやDMもやるけど、電話が一番手っ取り早い。社長につなぐまでが勝負。」
M&A仲介の平均年収は、一般の会社員とは桁違いなのでしょう。
2024年のデータでは最大手上場M&A仲介企業の平均年収は約2,277万円、他の上場企業でも1,114万円~1,539万円と、一般的な会社員の平均年収の2~5倍です。
例えば、10億円の案件を成約させると手数料5%で5,000万円、その20%がインセンティブなら一撃で1,000万円。
とはいえ「1件で年収分稼げるけど、失敗したら基本給だけ。電話かけまくるしかない」という営業マンの声も。
なお稼げなかった場合、翌年持越しになるという制度もあり、そうすると先ほどの1000万から前年(そしてその前年もあれば)の不業績分が差し引かれてしまいます。
この高額、かつケチでアコギなインセンティブが、あなたの会社の電話を鳴らし続ける大きな理由なんです。
大手M&A仲介の業績悪化:プレッシャーが電話を加速
さらに追い打ちをかけるように大手M&A仲介企業の業績が一部で悪化しています。
中小企業数の減少、買い手企業の投資意欲低下、加えて中小企業庁の規制強化により、営業の自由度が低下していることがその原因では?と井深氏る声もあります。
ネットや経済誌では「業績悪化でノルマがさらに厳しくなった」「コンプライアンス強化で営業がやりにくいけど、電話営業を増やすしかない」という営業マンの声も散見されるような。
この業界全体のプレッシャーが、迷惑電話の頻度をさらに増やしているのです。
でもちょっと待ってください。
かける側の事情を知ったところで、「だから何?」って思いますよね。
あなたは一般社員として必死に働いているのに、業績悪化だのノルマだの、そんな話は関係ない!
電話一本で集中力が途切れ、ストレスが溜まるあなたの気持ちの方が、100倍大事です。
しかも取り次いだら怒られることもあると思うので、ほんとに、その苛立ち、共感しかないです。
業務が滞ったら?中小企業庁に相談を!
こんな迷惑電話であなたの貴重な時間が奪われ、業務が滞ってしまうのは本当に許せません。
でも、これ、実は先ほど述べた中小企業庁の「中小M&Aガイドライン」に抵触する可能性があります。
ガイドラインでは以下のような行為が禁止されています。
広告・営業の停止意思を無視:企業が「営業電話をやめてほしい」と伝えた場合、ただちに停止。
強引な営業:即時の判断を迫るような営業や、虚偽・誤解を招く情報提供は禁止。
利益相反行為:一方の当事者に偏った対応や、不適切な手数料の要求もNG。
もししつこい電話で業務が止まったり、ガイドラインに違反するような強引な営業を受けた場合は、以下の機関に相談をしてみましょう。
中小企業庁 事業環境部財務課(電話:03-3501-1511)
M&A支援機関登録事務局(情報提供受付:https://ma-shienkikan.go.jp/inappropriate-cases)
これらの機関は、ガイドライン違反の情報を受け付け、場合によっては業者の登録取り消しなどの対応を行います。
「電話を断ってもまたかかってくる…もう疲れた」というあなたのストレスを、相談窓口が軽減してくれるかもしれません。
遠慮せずに声を上げてみてください!
他にも業界自主規制団体もありますので、ぜひご検討を!
「自称M&Aコンサルタント」はマジでヤバい!
最後に、絶対に気をつけてほしいポイント。
中小企業庁の「M&A支援機関登録制度」に登録している業者は、一応、という言い方はよくないんでしょうけれども、ガイドラインの遵守を宣誓しており、ある程度の信頼性が担保されています。
でも「自称M&Aコンサルタント」と名乗る、登録していない怪しい業者が介入してくることもあるでしょう。
こうした業者はガイドライン無視(というかそもそも知らない)の強引な営業や、不適切な手数料でトラブルを起こすリスクが高いと言えるでしょう。
ガイドラインでは、ネームクリア(企業名の開示)前に同意を得ることや、テール条項(契約終了後の一定期間にM&Aが行われた場合、手数料を請求)の適切な運用が求められていますが、登録外業者はこれを無視してもペナルティが低いです。
登録状況はウェブサイトで確認できます。
怪しいと思ったら、まずチェック。
登録外なら、迷わず逃げましょう!
登録している会社なら公的機関に苦情の電話をしましょう!


































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