最近のM&A業界動向(飲食店)

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公開日:2020年10月1日 /最終更新日:2020年10月10日

新型コロナウィルスの影響で日本経済が大きく影響を受けたことは今更かもしれませんが、その中でも業界動向について雑感的に。

買い手様、売り手様とお話しての印象ですが、飲食業界は2極化が進んでいる印象です。
「2極化」というのは郊外店と都心部や繁華街に位置するお店ではやはり動きが違う。
前者は住民の飲食需要もあり収益を上げておりますが、後者についてはサラリーマンが都心部に出てきていないこと(いなかったこと)、飲み会などの自粛に伴い、人の動きが変わりました。

立地が非常にいい場所にあり、大箱とよばれる店舗も撤退を行っており、10月以降に6カ月前解約の縛りが解消された店舗の撤退がさらに増えるのではないか、という印象を受けております。

逆に固定客を呼べる店舗や特色あるお店については人が戻ってきている印象もあることから、差別化できる店舗を出店できる経営者にとっては好機と考えてもいいかもしれません。

売り手様も単純に解約するのではなく、損切り前提でもM&Aで譲渡すれば、条件次第ですが敷金などは保全される可能性があるため、M&Aを用いた撤退戦略も一つの選択肢と考えていいともいます。
逆に買い手様については造作の一部変更で行ける店舗であれば初期費用が少なくて済むというメリットもあります。

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